月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

1月に見た展覧会

1年前まで月末の恒例として書いていた、その月に見た展覧会の一覧を挙げておきます。

いや、これを書かないと年末にその年の展覧会を振り返ることもできない、という大事なことに気づきましてね……。


評価基準は以前と同じ、◎と無印が2割(今月は4件ずつ)となる相対評価です。

  • 2018/01/02[○]ユージン・スミス展(東京都写真美術館)
  • 2018/01/02アジェのインスピレーション ひきつがれる精神(東京都写真美術館)
  • 2018/01/02無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14(東京都写真美術館)
  • 2018/01/06[◎]国宝 雪松図と花鳥-美術館でバードウォッチング-(三井記念美術館)
  • 2018/01/06[○]装飾は流転する(東京都庭園美術館)
  • 2018/01/06[○]博物館に初もうで(東京国立博物館)
  • 2018/01/07[◎]アートのなぞなぞー高橋コレクション展 共振するか反発するか?(静岡県立美術館)
  • 2018/01/07[○]ウェールズ国立美術館所蔵 ターナーからモネへ(静岡市美術館)
  • 2018/01/08[○]いぬづくし(京都国立博物館)
  • 2018/01/08[○]便利堂創業130周年記念「至宝をうつす-文化財写真とコロタイプ複製のあゆみ-」(京都文化博物館)
  • 2018/01/08[◎]描かれたきもの美人(美術館「えき」KYOTO)
  • 2018/01/13[○]墨と金 狩野派の絵画(根津美術館)
  • 2018/01/13[○]生誕150年記念 横山大観-東京画壇の精鋭-(山種美術館)
  • 2018/01/14[○]北澤美術館所蔵 ルネ・ラリックの香水瓶-アール・デコ、香りと装いの美-(渋谷区立松濤美術館)
  • 2018/01/19[◎]特別展 仁和寺と御室派のみほとけ―天平と真言密教の名宝―(東京国立博物館)
  • 2018/01/20[○]寒さと衣服(文化学園服飾博物館)
  • 2018/01/20[○]クインテットⅣ 五つ星の作家たち(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)
  • 2018/01/20未来を担う美術家たち 20th DOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果(国立新美術館)
  • 2018/01/27[○]色絵 Japan CUTE !(出光美術館)
  • 2018/01/27 GO!GO! 特急列車 出発進行~!(旧新橋停車場鉄道歴史展示室)
  • 2018/01/27[○]ヘレンド展― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯 ―(パナソニック 汐留ミュージアム)
  • 2018/01/28[○]『東京』いまむかし~鉄道網の発達による賑わいの変遷~(東京都立中央図書館)


◎とした4件について、簡単に振り返っておきます。

国宝 雪松図と花鳥-美術館でバードウォッチング-(三井記念美術館)
「雪松図と」とありますが、雪松図は毎年恒例だから出しているだけで主役はバードウォッチングのほう。実際の鳥の写真(学芸員さんが撮影したもの)をセットで展示するなど、学芸員さんの努力が目に見える展示でした。
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アートのなぞなぞー高橋コレクション展 共振するか反発するか?(静岡県立美術館)
現代美術の一大個人コレクションである高橋コレクションの展覧会。単純にコレクションを並べるだけではなく、静岡県立美術館の所蔵作品と組み合わせることで日本美術と現代美術の連続性を表現できていたように思えます。
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描かれたきもの美人(美術館「えき」KYOTO)
京都市美術館がリニューアル工事中なので、年に1度やっているコレクション展をここでやりました、という趣の展覧会ではありますが、やー近代日本画に描かれる女の子は良いですなー(をぃ)
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特別展 仁和寺と御室派のみほとけ―天平と真言密教の名宝―(東京国立博物館)
見る前は注目してなかった仁和寺展。入ってびっくり仁和寺展。前半の仏画も素晴らしかったし、後半の仏像はやりすぎでしょう、これ!
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雪がやんだ日の朝

前日から東京で降っていた雪は、未明には止んだようでした。

(前日の雪の話は、こちら)
lunacat.yugiri.org

そんな、雪の止んだ町の様子を通勤ついでに撮影してました。

まずは、小岩駅。
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中央総武各駅停車をE231系0番台が走るのも、あと数年ですね。ちょっと最近、意識して撮影するようにしています。


それから幕張。
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やっぱり千葉は雪の量が少ないですな。


というわけで、本当は会社に行かずに雪の撮影に都心に行きたかった月猫さんだったのでした。

東京に大雪が降った日

1月22日は午後になると関東地方でも(この場所としては)大雪になるという予報でした。
自分の読みとしては低気圧の位置的にそれほど大雪にはならないだろう、と言うものだったのですが……




思っていた以上に雪の勢いが強いですよ?

そして




順調に積雪を積み重ねる東京・北の丸公園。というか、秩父より雪深い東京都心とか、わけが判りません(汗)。

ちなみにその頃の多摩地方は



なんかもう、何がなんだか……。

とはいえ、東京で雪でも千葉は雨、ということはよくあるので……、って、降ってますな。
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18時くらいの小岩でも、積もりだしてますね。
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そして雪は家についた18時頃から本降りになりまして、



日本有数の豪雪地帯東京が誕生したのでした……。

翌日、ちゃんと電車は動くのでしょうか?それが心配になる雪の量なのでした。

川崎大師は京浜急行で

関東で初もうでというと、明治神宮、成田山、川崎大師が毎年上位に入ってきますが、混雑が苦手なので初詣の時期にこれらの場所に行ったことは一度もありません。とはいえ、人が多く集まる場所には人を引きつけるものが有るのだろう、ということで、元日からは2週間ほど経ってますが川崎大師に行ってみることにしました。


川崎大師に行くのなら、川崎大師参詣を目的に作られた鉄道が有りますので、それに乗るべく品川へ。
地下から大師電気軌道が上がってきました……あれ?
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やってきたのは「けいきゅん号」じゃないですか。
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けいきゅん号は、車内も「けいきゅん」だらけでした……
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京急川崎につくと、隣には1000系のくせに貫通扉の付いた異端車が。
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なんか今日は、京急運が良いですわ。


京急川崎で地平ホームに降りて、正月ヘッドマークの付いた電車に乗って川崎大師駅へ。
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川崎大師駅から参道っぽいところを歩きます。
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とはいえ、川崎大師の参道は寺社らしい風情があまり無いのがちょっと残念かも。

混雑対策で、道は一方通行になってます。
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そして入口。
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境内には初もうでの時に威力を発揮するDJポリス席があったり。
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「ゆっくりすすんでくださーい」
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(なぜ音を伸ばすのかw。どうしてって「食べないでくださーい」を想起するじゃないですかw)

ということで、到着しました。
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川崎大師駅からここまで15分ほどでしたが、元日だったりすると1時間以上かかったりするんでしょうね。

帰りは、ほぼ味の素の工場の中にある鈴木町駅から川崎に戻りまして。
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ついでに、2月に完成する川崎駅の北通路の様子を眺めまして。
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うーん、あと1ヶ月で完成という割には、エスカレーターなどまだ完成してないところが多いような。内装やエスカレーターは後回しで、人間が階段と通路で移動できるようになるので供用開始、って感じなのかしら?

墨と金@根津美術館

根津美術館での展覧会「墨と金」に行ってきました。
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この展覧会、タイトルだけは判りにくいですが所蔵する狩野派の作品を一堂に集めた展覧会です。
個人的には狩野派は得意ではないのですが、思った以上に良い感じだったので、纏めておこうと思います。


まず最初の展示室では、作品はおおむね年代順に並んでいました。

拙宗「潑墨山水図」
いきなりですが、さらっと雪舟とか出てきます。何時もながら、根津美術館の倉庫は奥が深いです。
それはともかく、この作品は筆に勢いがあって確かに雪舟っぽい感じがします。
芸阿弥「観瀑図」
重要文化財にもなっている滝を描いた山水ですが……、滝の水が跳ねてアーチ形とか、ちょっと待て。
結局日本人は室町時代の昔から気が付くとデザインにしてしまう種族と言うことなのでしょうか……。

観瀑図|根津美術館

伝 狩野元信「養蚕機織図屏風」
四季耕作図屏風というのが良くありますが、これはそれの蚕、織物バージョンといったもの。中央の湖水の向こうのもやった感じが奥行き感あって良い。人と建物の丁寧。岩は大胆。
狩野尚信「山水花鳥図屏風」
江戸時代の作品になりまして、幕府の御用絵師としての狩野派になります。この作品は勢いのある描き方ではあるのですが、全体としてぼやっとしすぎて。鳥もぼやけているような印象かなと。
狩野探幽「両帝図屏風」
探幽さん登場。ですが、探幽だって余白だらけの水墨ばかりじゃないぞとばかりに、かっちりした帝鑑図を持ってきました。
以前サントリーで見た狩野派の三体(真体、行体、草体)ってこういうことなのかと、ちょっと腑に落ちた気がしました。
狩野宗信「桜下麝香猫図屏風」
ジャコウネコさん、尾っぽかわゆい(いや、いい絵なんだけど、ジャコウネコさんの可愛さしか頭に残ってないわ)


続けて隣の展示室へ。こっちは「ザ・狩野派」という感じでは無い作品も登場します。

久隅守景「舞楽図屏風」
久隅さん、来たー。舞楽を舞っている武人の兜が結構厚塗りで盛り上がってる辺り、この時代の絵としては珍し気がします。
狩野山雪「梟鶏図」
山雪さんの描く「いちごフクロウ」さん。いや、いちごフクロウというのは私の勝手な命名ですが、三角形のフクロウさんの頭が苺みたいでかわいいのですよ。この絵は以前京博であった山楽・山雪展の時からお気に入りです。
と、ついついフクロウにばかり目が行くのですが、ニワトリのほうも、羽の濃淡とか面白いと思います。

lunacat.yugiri.org

狩野山雪「秋景山水図」
これも山雪さん。縦長の紙に合わせるように、山や木を縦に引き延ばしたような感じに見える不思議な絵。それでいて夜の静けさも感じられます。やっぱ山雪さん、上手いわ。
源氏物語図屏風
一番最後に展示されていたのが、狩野派もすなる源氏物語絵です。やまと絵よりも人が江戸時代風なのが特徴的。
描かれていたのは若紫、蓬生、若菜上(猫)、若菜下、真木柱、夕顔、総角の各帖。このうち夕顔帖では、本当に夕顔が沢山咲いているのが珍しいかなと。


こんな感じで、根津美術館の所蔵品のみという縛りがありながら、狩野派の歴史を概観することのできる展覧会でした。というか、所蔵品だけで狩野派を俯瞰できるとか、なみの美術館で出来ることではないですね。
また、俯瞰してみたことで、今までよく判ってなかった狩野派を少し理解できた気もしました。



最後に、2階のテーマ展示のコーナーからも2点紹介しておきます。

伝 狩野山楽「百椿図」
百椿図は毎年この時期の恒例になってます。椿が描かれているのは当然ですが、中にはネズミや鳥も描かれてるのが面白い。

百椿図|根津美術館

長沢芦雪「竹狗児図」
お茶のコーナーの最初に、この絵があったのですが。芦雪の犬はかわいすぎて卑怯です……(またか)