月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

岡山県立美術館に行ってみました

先月21日の事ですが,岡山に行っていました.いや別に岡山に行くのが目的だった訳ではなく,毎月京都方面に行っているので,そのついでに足を伸ばしたというものです.

そんなわけで行ってきたのは岡山県立美術館.ここに行った目的は「華麗なるオーストリア大宮殿展」というのを見るためだったのですが,東京や大阪に比べたら人口の少ない岡山のこと.観客もスタッフも混雑する美術館での行動になれてないみたい.最初に入場券売り場で混雑し,特別展会場入口で混雑し,会場内も人が溜まる場所があり,出口も混雑し,最後にお手洗いも混雑すると…….良くまぁそこまでなれてない門だと思いますが,岡山県立美術館にわざわざ行くような人が住んでいるのは岡山県と香川県の300万人程度(それ以外の所に住んでいる人は,わざわざ行くなら東京や大阪まで行くでしょう)でしょうから……一寸多めに人が来ると混乱するんでしょうね.
ついでにいえば,Theハプスブルクを開催中のため主立った作品はそっちに行っている状況,この展覧会はシェーンブルン宮殿の調度品などが中心.そういう展も今ひとつといえば今ひとつ.収穫は,久しぶりにルドルフ様のお顔を見ることが出来たことでしょうか…….といいつつ,私のルドルフ様のイメージは天上の愛地上の恋で固まっているものですので,若くないルドルフ様にはどうも興味が…….聖徳太子とルドルフ様は陰のある若い青年でないとイメージに合いません(勝手すぎる意見).


というわけで,特別展よりも楽しめたのは通常展.雪舟,応挙,芦雪と良いところを押さえています.他にも岡山に関係する方で宮本武蔵に児島虎次郎など,好みのところをついてきます.後楽園の近くですので,岡山へきんしゃったら寄っていかれんせえ(何故かここだけ岡山弁)

特に気に入ったのは長沢芦雪の富士越鶴図.要するに鶴の群れが富士山の裏側から連なって飛んでくるという構図ですが,鶴がいることで富士山の神々しさが増す感じが何とも良いです.それにしても,富士山の斜面が凄く急で,とても標高が高そうにみえます……ヒマラヤ越鶴図でも通じそうな気がします(通じませんって).


それから岡山県立美術館のもう一つの見所は,ミュージアムショップの奥の情報コーナー.まぁ県立美術館は県内の美術館ネットワークの要として活動することが要求されますが,情報コーナーには県内どころか全国の美術館の企画展パンフレットが置いてある…….そんなわけで京都の等伯展のパンフレットは岡山で入手したのでした(笑).