月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

都心の燕子花

少し古い話になりますが、4月29日の祝日は五島美術館のあとに表参道の根津美術館にお邪魔しました。何をとち狂ったか地下鉄代を倹約するために渋谷駅から歩いていったりしたので到着したときには17時頃になっていましたが、大型連休期間中は大丈夫、19時まで開館なのでした。


今回の呼び物は、国宝燕子花図屏風と庭園の燕子花。尾形光琳が描いた燕子花図屏風を見るのは、どうやら2008年の大琳派展以来のようですが、余り記憶に残ってません(をい)。ということで、初めて見る作品のように見てみます。通常ならば閉館となっている時間だということもあって空いている館内で屏風の正面にあるシートに腰掛けると、国宝を視界一杯に邪魔されることもなく独り占めにすることが出来ます。

それにしても、パッチワークのように繰り返し現れる燕子花のパターンは、どれも一緒のように見えて少しは違いがあるのが面白いです。あと、左右の屏風が入れ替え可能なのが、良くある話ですが良くできているなぁと。


ところで、展示されているのは燕子花図屏風だけではなく、他にも琳派の作品が展示されています。特に気に入ったのは鈴木其一さんの夏秋渓流図屏風。川の流れの勢いに、圧倒されてしまいました。


絵画の燕子花を見た後は、庭園の燕子花へ。例年なら大型連休の頃が見頃の燕子花ですが、今年は寒い日が多かったため、やっと咲き始めという感じでした。

標準レンズしか持って行ってなかったので、大きく取れなかったのが残念です。代わりと言ってはなんですが、藤の花は割合良い感じになっておりました。

根津美術館の庭園は、小振りながら四季それぞれに複数の要素を楽しめるようです。まぁ、庭園だけ見るには入場料金が高いので、展示に興味があるときでないと行くことが出来ないのが難点でしょうか。まぁ、興味のある展示が多いのが特徴なので、これも問題にはならないかも。


と、絵と本物で燕子花を堪能しました。今度燕子花図屏風を見るのは、何時になることでしょうねぇ。