月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

ネイチャーセンス展@森美術館

私が現代美術のインスタレーションに興味を持つことは余りないのですが、この展覧会には何となく興味を持ってしまいまして、行くならば恐竜展をやっている間にということで、11日の土曜日に覗いてきました。

今回の展示は「日本の自然観知力を考える3人のインスタレーション」ということで、要するに、日本人が自然を感じるようなインスタレーションが行われているということのようです。

吉岡徳仁「Snow」
巨大な装置の中で、羽毛のようなものが風に巻き上げれらているもの。羽毛のようなものなので勢いよく巻き上げられても、地上に落ちるときはひらひらと、ふわふわと落ちてきます。確かに雪、です。雪でも桜でも、ひらひらと、ふわふわと降りてくるものには、儚さと美しさがあります。
篠田太郎「銀河」
天井にある沢山のペットボトルのようなものから、下にある水面に同時に水滴が、1滴だけ落ちてきます。浮かんでは消える沢山の水紋が儚くて綺麗です。なお、水紋のかたちは北斗七星など星座の形だったそうですが、そこは気づきませんでしたわ。
栗林隆「ヴァルト・アウス・ヴァルト」
低い高さのところに頭を押さえるように、しわしわの紙に覆われている空間、そこを腰をかがめながら歩いていると、所々穴があって、穴から紙の上を見てみると……そこには白い木の林が広がっている……。そんな感じの作品です。なんか雑木林を歩いているときに、高い木に囲まれている感覚を感じることがありますが、そんなのを思い出しました。


と、3人の方のインスタレーション、確かに私の中にある自然の感覚に近いものがありました。現代美術とかって考えなくても、単純に楽しめて良かったです。
楽しかったので、もう1度くらい行ってみたい気もします。会期は11月7日までありますので……。