月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

2010年展覧会ベスト10

今年も明日で終わりとなりましたので、今年見た展覧会の中から特に印象に残っているものを10、選んでみたいと思います。なお、今年見た展覧会は再訪も含めたのべ件数で217だそうで、ここから10に絞り込むのは大変でした。いや、36までは簡単に絞り込めたんですが、そこからが……。

とりあえず、愚痴はそのくらいにして発表しましょう。
(参考)2009年2008年

  1. ルノワール展(国立新美術館国立国際美術館)
    ルノワールの描く少女の可愛さは、源氏物語の若紫に通じるものがあるという珍説まで書いてしまった展覧会。結局のところ、ルノワールの描く少女は可愛いのです。
  2. 伊藤若冲アナザーワールド(静岡県立美術館・千葉市美術館)
    墨画を中心にしながらも、水墨画と似た構図の色彩画を並べたり、枡目書きを持ってきたりと工夫の見られる構成でした。個人的には、MIHO Museumでは遠くて暗いせいで見にくかった「象と鯨図屏風」をちゃんと見られたのが一番だったかも。
  3. オルセー美術館展2010ポスト印象派(国立新美術館):
    オルセー美術館が大規模改修工事をしているお陰で、教科書がそのままやってきたような展覧会が出来ました。印象派以降の展開が整理できたと共に、「オルフェウス」に出会えたことが何より嬉しい。
  4. 仏像修理100年(奈良国立博物館)
    奈良国立博物館と奈良文化財研究所が行ってきた仏像修理を解説しているだけの展示で、本物よりもパネルの方が多かったのですが、なんかすごく力強かったのを覚えています。もしかしたら、プロジェクトXのような感じで見入ってしまったのかも。
  5. 上村松園展(東京国立近代美術館京都国立近代美術館)
    「花がたり」に「雪月花」を目当てに行ったのですが、その一瞬を切り取った描写にしびれました。
  6. 誇り高きデザイン鍋島(サントリー美術館)
    鍋島が確立して、洗練されていく様子がよくわかる展覧会。同じように見える模様にも細かい違いがあって、大量に並べたからこそよく判りました。鍋島がいっそう好きになった展覧会。
  7. 有元利夫展 天空の音楽(東京都庭園美術館)
    これは、この会場でなかったらここまで評価したかどうか……。アールデコの館とこれだけ調和する絵は、そうそう無いでしょう。
  8. 和ガラス(サントリー美術館)
    春の日差しを浴びて輝く江戸時代のガラス。あれは何とも美しかったです。普段の美術館の、スポットライトの中で見るのも美しいですが、やはり自然光が最高の照明だとと思った瞬間。
  9. マイセン西洋磁器の誕生(大倉集古館)
    大倉集古館なのでたいしたことはないだろうと思って行ったら、日本で作ったとしか思えないものや、全面に花の造形を散らしたものなど、とにかく見ていて飽きませんでした。大倉集古館なのに照明もしっかりしてましたし、予想外に満足したのでした。
  10. お江戸の琳派と狩野派(細見美術館)
    作品もさることながら、板橋区立美術館名物のサブタイトルをつけた解説板を京都で実践したのが秀逸。勉強になるのでほかの美術館でもまねして欲しいです。

あら、マイセンだけ感想を書いてないや。まぁいいや。
なんか今年は、可愛い女性の絵にこだわるのは毎度のことなので横に置いておくと、どうも展示手法が素晴らしい展覧会の評価が高くなっているようです。下4つはそんな理由でランクインしたものです。昨今は多くの観客に見てもらうために、いろいろな工夫を各美術館がやっていますので、魅せる展示は今後も増えるのではないでしょうか。来年も期待したいです。


追記

毎月やっている今月のまとめのなかの、行った展覧会一覧、その12月の分を書いておきます。
12月に行った展覧会は以下の17件でした。

若干評価が辛いのか、今ひとつ乗り切れなかった展覧会が多かったです。関東よりも関西の展覧会に面白いのが多かったのですが、関西はどうしても時間に制約が発声してしまいますから、落ち着いてみることが出来ないんですよね……。時間をもう少しかけてみれば、また印象が変わったかもしれませんが……。