月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

特別展ダ・ヴィンチ@日比谷公園

大晦日まで展覧会なのかと呆れられてしまいそうですが、先月の31日に日比谷公園で開催されている「特別展ダ・ヴィンチ」を見てきました


ダ・ヴィンチの展覧会というと2007年に東博でやった「受胎告知」の展覧会がありましたが、あのときは本館特別5室の「受胎告知」は素晴らしかったものの、平成館の展示(ダ・ヴィンチの観察ノートの複製などが展示されていた)が今一つだった記憶が。まぁ、ダ・ヴィンチの絵画作品は10数点しかないので複数を持ってくることは実質的にそのトラウマが有ったので見に行くべきか悩んだものの、大晦日でヒマヒマしているくらいならと行ってみた次第です。


展示の方は、今回の会場が日比谷公園の仮設建物なので美術品の本物は当然無し。代わりにダ・ヴィンチのスケッチ帳の中にしか残っていない様々な機械が実物大模型になっているのが新鮮です。

主な模型としては、まず空を飛ぶための機械として、グライダーの元祖みたいなのや、全日空が飛行機の尾翼に描いていたヘリコプターの元祖などがありました。空を飛ぶためのものなので当然巨大で迫力があります。それにしてもヘリコプター、結構下の方が重そうに見えましたけど、飛ぶのは大変そう……。

その他にも機械模型としては、加工や工作に使うための機械(旋盤や、軽い力で動かせるハンマーなど)が有りました。これは一部実際に動かすことができるのが楽しいです。どちらかというと、大きいお友達が動かしている方が多かったような……。


中央付近にひときわスペースを取って、モナリザのコーナーがありました。25の秘密と煽っていましたが、要するに描いてから時間が経っているので退色したり補修で変なことになったりして当初は違った絵だったよということ。変な方向に行く結論でなくて好印象でした。
その調査には何か凄く高解像度のカメラを使ってというのを盛んに言っていましたが、要するに源氏物語絵巻の復元模写と同じで、赤外線やら色々なものを使って当時の色を再現してみようという試みです。
当時の色を見ると、素直に好きと思える絵が登場しました。確かにこれなら傑作だし、可愛いじゃないですか、モナリザさん(何処まで行っても可愛いおんにゃのこが好きな私)。


いや、この展覧会は思わぬ拾いものでした。トラウマがあっても見に行くと何か発見があるもんで、これだから展覧会巡りは止められません。


最後におまけ。日比谷公園のにゃんこ。この子も可愛かったわ〜。