月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

目黒地区展覧会巡検

昨日は草月ホールでの未森ちゃんのコンサートの前に、毎度の通りに美術館巡りをしていました。今回は時間も短いので、目黒駅近辺の美術館を2箇所、訪れました。

目黒区美術館「包む」

目黒区美術館は目黒駅から目黒川を越えて目黒区に入ったところにある目黒区の美術館です(をぃっ)。目黒駅は品川区にあり、品川駅は港区にあるというのが山手線の七不思議(後の6つは知らない)です。
ココでやっていたのが「包む」という展覧会。日本での梱包についての文化を、包む材料に着目してみてみようというものです。梱包する材料としては「木」「竹」「笹」「土」「藁」「紙」と6つに分けていました。当然、包まれるものには色々なものが有るのですが、私のメモを見ると……

  • 虎屋の羊羹は竹で包む
  • 笹は粽とか包む
  • 土はお酒を入れる焼き物
  • 藁はお酒を包むのだ

と、なんかお菓子とお酒のことしか書いてないのですが……
そう、紙は万能で、お菓子でも奈良漬けでも何でもありでした。柔軟性の面でも、色や形で遊べる点でも、紙が使いやすいんでしょうね。

展示は、実際にお菓子やお酒が包んである状態で置いてあって、見ていて楽しいです。あれで触れたら深川江戸史料館みたいで更に面白かったのでしょうが、一応展覧会ですから其処までは出来ず。ちょっと残念でした。


東京都庭園美術館タイポグラフィ

目黒区美術館からは、坂を10分ほど登って東京都庭園美術館へ。文字を使ったポスター「タイポグラフィ」の展覧会を見ます
ポスターに関する展覧会は12月に(今は無き)サントリーミュージアムで見たばかりなのもあって、大体のポスターが見たことがある状態でした。ただ、今回は「文字」を中心に見ていくので、そう言われると、と思う箇所もありました。

文字のポスターの3段活用(って、私が勝手に命名したんだが)は、

  1. まず、文字が装飾過多なものではなく、タイプライタ書体のような簡略なものが登場し、これがデザインとして用いられるようになる(たぶん、メインのデザインを文字が邪魔することがないから、使いやすかったんだと思う)
  2. そのうち、従来の装飾的な文字と、簡単な文字を組み合わせて使うようになる(文字を使ったデザインの先駆け?)
  3. 最後に、文字そのものでデザインを行う(文字そのものでものを表しちゃえ)

こんな感じだったのかなと、見ながら思った次第です。


どちらの展覧会も、普通の絵を展示しているものとは違った感じの展覧会でしたが、どちらも勉強になったというか、頭を動かしたというか、そんな感じがします。時には、こういうのも良いですね。