月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

大原美術館で児島虎次郎展

昨日は東京発20時前の新幹線で岡山に移動して、倉敷に宿泊していました。で、今日は倉敷の大原美術館に開館時刻の9時に突入したのです。
今日大原美術館に来たのには理由が2つあって、

  1. 大原美術館では珍しい企画展「児島虎次郎展〜あなたを知りたい」の会期が今月15日まで
  2. 春の有隣荘特別公開、今年は4月28日〜5月8日、つまり今日まで

と、要するに今日行かずに何時行くんだ状況だったのです。


そんなわけで、大原美術館を見てきた感想を、3つ(通常展示、児島虎次郎展、有隣荘)に分けて、書いてみたいと思います。

通常展示

本館の通常展示ですが、行くたびに少しずつ手を入れていたり展示替えをしたりしているのが面白いです。正直、大原美術館の展示スペースは作品に対して少ないので、展示替えが発生するのは仕方がない部分があります。
で,今回は展示替えの際に、フロアごとに時代が区分できるように作品の並び替えを行ったようで、各階ごとに、そのフロアに展示されている作品の時代が明記されていました。

  • 本館1階……………19世紀後半
  • 本館2階……………19世紀末〜20世紀初頭(第一次世界大戦前夜)
  • 本館増設部2階……1910年頃〜1940年(第一次世界大戦頃から第二次世界大戦前夜)
  • 本館増設部1階……1940年〜1980年(第二次世界大戦頃から高度経済成長、大量消費の時代)

こんなにきれいに分類できれば世話はないわけで、ルノワールは本館1階なのに本館2階にモネがいるとか、苦心の跡も感じます。
そう、ルノワールといえば、昨年秋の大原Bestの際に見た、「若い婦人の肖像」に再会できたのが、何とも嬉しかったりします。

で、分館は今回、児島虎次郎展の会場となっているため通常展示はお休み。普段分館で展示されている近代日本絵画は児島虎次郎記念館の方に。福田美蘭さんや山口晃さんの作品は今回は展示はなし、残念です。

児島虎次郎展

先ずは大原美術館の児島虎次郎展。児島虎次郎の回顧展はいかにも大原美術館らしい企画。今回は学生時代から時代順に130点ほどの作品が並んでいました。こうやって並べると、時代によって画風が変わっていくのがよく判ります。
画風の変化は何となく

  1. 東京技術学校で技術を手に入れ、
  2. フランスで色彩を手に入れ、
  3. ベルギーで色彩が飽和し、
  4. 日本に帰ったら絵がくすんだ(をぃ)

という感じ。やっぱりベルギー時代の明るい色調が私は好きです。

有隣荘

この大原家別荘に来るのは初めてでした。なんで、建物の内装を中心に見て回りました。外観に比べて、中は一般的な家屋でしたが、全体的に上品に感じられるところは、やはり大原家のなせる技のように思えます。



かなり適当な感想になりましたが、大原美術館、何時いっても良い作品が揃っていて、今後も訪問することが多くなりそうです。