月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

民都大阪の建築力

大阪城の近くにある大阪歴史博物館で、23日から「民都大阪の建築力」という展覧会が始まってまして、これに行ってきました。

この展覧会は、大阪に残っている明治以降の建築について、その設計図面や内装、建築当時の写真を紹介するものです。確かに大阪は東京と違って(空襲はあったものの)建物が多数倒壊するような震災を受けていないので、明治大正昭和のモダン建築がそれなりに残っているのでしょう。


展示は最初、四天王寺からスタート。モダン建築ではないですが、大阪最古の建物としては紹介しないわけにはいかないようです。資料の提供が金剛組なのは流石でございます。

大丸心斎橋店。設計はヴォーリスだったですね。入り口の孔雀の図面を見ながら、そうか、孔雀だから食品スーパーは大丸ピーコックなのかと妙なことに気づいたり(建築と無関係すぎます)

大阪城の天守閣も紹介されていました。建築というか築城から80年なので、一応近代建築です。というより、初期鉄筋コンクリート建築の最高傑作かもしれません。なんてことを思うと、久しぶりにいってみたくなりました。

中之島の大阪公会堂。設計コンペで、選ばれなかった作品の透過図(完成予想図)が大量に展示されていまして妄想全開。これが中之島に建ってたらと思うのが楽しいです。


内装の紹介の方は、今ある建物から内装をはがしてくるわけにはいかないので、すでに壊した建物の一部保存されていたものが中心になります。

フェスティバルホールのクジャクのレリーフとか、旧心斎橋そごうのエレベーター扉とか、今後見る機会があるのか判らないものもありました。そごうのエレベーター扉、螺鈿細工が施してあって、気合いの入り方が違います。エレベーターが動いている間に見ることができなかったのが残念です。


正直見る前は、大阪の建物を良く知らなかったこともあって余り期待していなかったのですが、滅多に見ることのないものを沢山見ることができて、結構楽しめました。こういうことがあるので、展覧会遠征は止められないのよね……。


おまけ:
大阪歴史博物館ではスタンプカードのサービスがあって、スタンプが集まると1回無料らしいのですが……毎回来るたびに貰っているような……。どうしても持ってくるのを忘れちゃうのよね(´・_・`)