月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

今日の展覧会から

今日もいつもの週末の通り、都内の美術館を巡っていたのでした。世の中は3連休だというのに、普段とやることが変わってないのは良いのか悪いのか……。

とりあえず、今日行った展覧会の感想をごくごく簡単に記載しておきます。

華麗なる京蒔絵(三井記念美術館)

三井が所蔵する蒔絵の作品を、象彦(八代西村彦兵衛)の製造したものを中心にみていこうという展覧会。いつものごとく、明治の手工芸技術は行くところまで行っちゃってて、素敵過ぎます。
硯箱などの小さくて美しいものをたっぷりと見ることが出来ましたが、いつもと違うのが最後の1室。〆に巨大な漆の衝立と漆の屏風が登場します。大きさのためかつやなどが他のものとは違って見えて、特についたてのほうは賀茂の祭で勅使の列が鴨川を渡る場面が大画面で見ることが出来て、いや堪能しました。

犬塚勉展(日本橋高島屋)

この前、日曜美術館のアートシーンでやっていたのを思い出して、三井記念美術館からブリヂストン美術館に行く途中で寄ってみました。
画風が固まって風景をさいみつ描写するようになった後の作品が、光をきちんと書き出している感じで、とても好みでした。

くらべてわかる(ブリヂストン美術館)

ブリヂストン美術館、久しぶりのコレクション展示。単純にコレクションを並べるだけだと悪いと思ったのか、複数の作品を対比してみてみようという趣向を凝らしていました。まぁ私はそんなのは無視して、好きな作品だけ眺めていくわけですが……
今回、水彩画が多く展示されていたのが目に付きました。おかげで、ルノアールの描くパステルの女の子や、モローの水彩画などに再会できて、私はうれしかったわけです。

南桂子展(吉祥寺美術館)

東京駅から快速で30分、実は横浜と同じくらい時間のかかる吉祥寺でありました。
デフォルメされた、鍵穴のような姿の少女がトレードマーク。これが何とも引きつけられる感じです。単純に見える絵のほうが時に引き込まれることがありますね。
にしても、好きだわ趣味だわ。佐倉や館林に巡回するそうなので、そちらも見に行きたいです。

モーリス・ドニ展(損保ジャパン東郷青児美術館)

ドニの作品のうち、子供が登場するものに焦点を当てた展覧会でした。
ドニの子沢山に驚きながらも、その子供の可愛さと、宗教画にも見える感じにときめいてました。素敵な家族です、ほんとに。
面白かったのは、別荘の食堂に飾っていたパネル。別荘の壁画を自分で描いてしまうマイホームパパぶりといい、その壁画に子供たちを登場させる辺り、何ともほほえましいお父さんです。


この5カ所の展覧会を見た後で、谷山浩子さんのコンサートに行ったわけですが……、その感想は、また明日にでも書ければと……。