月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

近代日本洋画の魅惑の女性像@泉屋博古館分館

今日はホテルオークラで毎年恒例のチャリティー展を見るついでに、ホテルオークラの別館から歩いて3分ほどしか離れてない泉屋博古館分館に寄ったのでした。
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今回の展覧会はタイトルは妙に長くて大げさですが、要するに所蔵日本洋画展といったところ。2010年の春に京都の方の泉屋博古館で「住友コレクションの近代洋画」という展覧会がありましたが、そこで見たものも多かったです。ま、近代絵画は洋画でも日本画でも好きな作品が多いので、再開できてよかったねという感じで問題ありません。


とりあえず気に入ったを5点ほど。

小磯良平「踊り子二人」
小磯良平が描くおよーふくは光沢感があるのが好きです。この絵はバレリーナを描いているので、純白の光沢感が眩しいですね。
岡田三郎助「五葉蔦」
構図が完璧にポスターのそれですけど、この構図が女性を綺麗に見せるのに最適なのかもしれません。私は日本髪を結った女性には余り惹かれないのですが、この絵の女性はよく見えますもん。
あと、背景のボケ方は75mmくらいのポートレートで被写界深度を計算して描いたような感じがします。いや、これは写真じゃないのですけど、ね。
橋本邦助「白い雲」
この絵は女性の登場しない風景画ですけど、今回の展覧会に出てきています。夏の北海道でポプラ並木を描いたという感じの明るさが素敵でした。
岸田劉生「二人麗子像」
珍しい麗子ちゃんが二人いる構図。一人がもう一人の髪を整えている様子が、とても可愛らしくて麗子ちゃんシリーズの中ではお気に入りです。
藤島武二「幸ある朝」
フェルメール的な、窓からの光と手紙を読む女性の構図。やはり女性と光っているのはとても合う構図なんだと思います。


全部で50点ほどの展覧会でしたが、風景画や女性を描いた絵画が根本的に好きなのだということを再認識しながら楽しんでおりました。
9月23日までの会期なので、もう一度行けたら行きたいところです。