月猫ツーリスト

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

広重東海道五十三次@サントリー美術館

サントリー美術館で11月から開催されている展覧会「殿様も犬も旅した 広重 東海道五拾参次」ですが、まだまだ会期はあるしと思っているうちに1月15日の会期末が迫ってきました。ということで、年末の12月29日と、今日、2回に分けて展示を見てきました。前期と後期に分かれているので、年をまたげば両方見るとこが出来るかと思っていたのですが、12月後半の休みに展示替えをしたらしく、前期は見ることが出来なかったのですが……むぅ。

この展覧会、要するに歌川広重の描いた2種類の東海道五十三次(保永堂版と隷書版)を各宿場町ごとに江戸から順に並べて展示しようというもの。全部見終わるとそこは京都三条大橋。一寸した東海道旅行気分です。ちなみに、保永堂版というほうが、普段見慣れている広重の東海道五十三次です。


保永堂版は那賀川町馬頭広重美術館所蔵のものを展示していましたが、これが中々状態がよいです。特に、一番はじめの日本橋の青が凄くて、これを最初に見たのもあって、発色に感動してしまいました。
あと、保永堂版のほうは、初版とそれ以降のものを並べてある宿場町もありましたが、結構大胆に色々なところを変化させているのにびっくりです。例えば品川の宿では水平線の高さが変わってましたし、戸塚の宿では建物に格子が追加になったりと。浮世絵は原作者の著作権よりも版元の編集権のほうが強かったのかな、なんてことを思ったりもします。


保永堂版と隷書版が並べてありますが、大きな違いは風景の切り取り方にあるような気がしました。保永堂版のほうは、どちらかというとその宿場町に関係した風景に焦点を当てているのに対し、隷書版は人に焦点を当てているような。単純に言い切ることは出来ないのですが(焦点が逆になっている宿場もあるので)、何となくそんな感じです。何となく、保永堂版のほうがダイナミックな感じなのよね。


それにしても東海道五十三次関宿までは歩いたことがあるので、それぞれの浮世絵の場面のなかに何となくあの場所かな、と判るものが多かったです。蔦の細道はもう一度行ってみたいですね……。