この土曜ですが、青春18きっぷを消化しなければならないという使命感だけで、鎌倉に行ってきました。
目的が18きっぷ消化なので展覧会のことは余り気にしてないのですが、そこは美術館の多い鎌倉。とりあえず鶴岡八幡宮の周辺にある美術館をさらっと眺めてきたので、簡単な感想をあげておきます。
鎌倉国宝館(国宝鶴岡八幡宮古神宝)
前半は常設展示で鎌倉周辺の寺院から寄託されている仏像の展示、後半は特集展示で鶴岡八幡宮に関する美術品という構成でした。前半の方では十二神将が展示されていましたが、一体、すごく前のめりな感じに立っている方がいて。どうやって立っているのか気になったりして。
後半の古神宝の方は神仏習合だったころに八幡宮にあった仏像が展示されていたり。十一面観音には珍しく手が4本ある観音様などがいて、良い感じ。あと、近くにある荏柄天神社の本殿は元々は鶴岡八幡宮の本殿を移築したものだということで、天神さんも色々とありました。
神奈川県立近代美術館鎌倉(松田正平展)
うーんどうも、緩さは何となく伝わるのですが、自分にはよく分からない感じでした。近代日本がだとデフォルメしても形そのものには変化を入れない感じですが、形にも手が入ってしまうと、ちょっと。かと言って抽象ではないわけで、今ひとつ理解できないなぁと。
神奈川県立近代美術館鎌倉別館(野中ユリ展)
パンフレットを見て気になっていたものの、鎌倉だしなーと思って先のばしにしていた展覧会ですが、いや、こういうの好きですわ。どこかでオートマターが動く歯車の音が聞こえてきそうな世界が美しいです。コラージュも、銅版画もその世界に取り込まれてしまいそうな危うさが本当に好みですわ。
惜しむらくは、図録がちょうど土曜日に売り切れて買えなかったことでしょうか……。