3連休の2日目の日曜日に、奈良の正倉院展に行ってきました。
この11月の上旬に正倉院展に行くのは毎年の恒例行事のようになっていまして、図録を見る限り8年連続のようです。
で、去年までは前の日にどこかに泊まって、朝イチに展覧会に突入するようにしていたのですが、今年は夜の閉館間際に行ってみることにしました。
結果として並ばずに済みましたので、閉館間際に行く方が正解のように思えます。
ま、正倉院展とはなんなのかを開設する必要も無いと思いますので、さっさと以下に気に入った作品を羅列しますね。
- 01「平螺鈿背円鏡」
- 今回の目玉の一つ、螺鈿で覆われた円鏡。単眼鏡で見ると、螺鈿に鳥の羽のような模様が見えるのが見えまして、手が込んでます。
- 06「鹿草木夾纈屛風」
- 染め物を屏風として張っているものですが、1400年ほど経っても草木染めが残っているというのがすごいですよね。それにしても鹿さん可愛いです。
- 14「横笛」
- 実際に演奏している音を聴きながらの感想です。昭和27年に宮内庁の方が演奏したものを録音したそうですが、これは再録は出来ないんでしょうなぁ。
- 22「漆金薄絵盤」
- 今回の最大手。これだけ、最前列で見る人用の列が出来てました。蓮の葉の一枚一枚に描かれている絵が鮮やかでねぇ。確かにこの色はすごいです。
- 27「金銅六曲花形坏」
- 小さな金色の杯ですが、細かな模様が彫り込まれていて。これは上から見ただけでは判らなくて、ちゃんと覗き込まないと見えてきません。
- 30「鯨鬚金銀絵如意」
- 鯨の髭はゼンマイに使うくらいだし、硬くて如意にするには丁度良かったのでしょうか?。この鯨は和歌山沖でしょうかねぇ、という感じで勝手に想像の膨らむ一品でした。
- 32「白檀八角箱」
- つるっつるの白い箱で、この木箱はまるで最近作ったような綺麗さでした。本当に色あせないな、正倉院は。
- 33「蘇芳地金銀絵箱」
- 良くある、文様の描かれた箱のように見えますが、じつは箱の底のところに絵が描かれていて、それが見どころとか。パネルの展示が無かったら気づかないところでした。
- 34「彩絵長花形几」
- 要するに机ですが、側面や足の模様が鮮やかです。机の全面に模様が残っていたら、相当綺麗だったのではないかと思います。
- 37「金銀絵小合子」
- よく判りませんが、とにかくとても小さなもので、くしゃみをしたら飛んで行きそうなもので。良く、くしゃみで飛ばされることなく保存されていたもんだと。
- 40「斑犀把紅牙撥鏤鞘刀子」
- 小刀。鞘の赤がとても鮮やかでした。
- 50「続々修正倉院古文書」
- 正倉院文書ですが、伊勢神宮の遷宮について書いている場所があるとか。頭では判っていますが、伊勢神宮って奈良時代からあるんだなぁと。
- 59「慶長櫃」
- 今回は正倉院宝物を今まで守ってきたものを展示するコーナーがありまして、正倉院の鍵なんかもありました。で、これは徳川家康が作らせた宝物を入れる櫃。家康の命で作りましたみたいなことがちゃんと箱の裏にに書いてありました。
今回は75分程で見て回ったのですが、東新館、西新館の前半、西新館の後半に3等分して20分ずつ見て回るようにしたので、駆け足にならずに済みました。西新館ってかなり広いんですよね……。