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月猫ツーリスト

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

画鬼 暁斎@三菱一号館美術館

昨今流行の河鍋暁斎の展覧会が丸の内の三菱一号館美術館で開催されています。
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この展覧会、表題は暁斎のオンリー展のように見えますが、サブタイトルにもある通り、ジョサイア・コンドルが展示のもう一つの要になっています。
そもそもこの三菱一号館はコンドルが設計したものですので、暁斎をやるには弟子のコンドルを外すわけにはいかない、という判断なのでしょう。

ということで、まず最初はコンドルに関する展示からスタートします。

展示物の中には鹿鳴館の階段や内装なんてものもありまして、良くまぁ残っているものだなぁと。
また、コンドルの描いた「霊照女・拾得図屏風」(28)なんか見ると、確かにおどろおどろしい感じなどが暁斎的な気もします。


暁斎とコンドルの交流」と題した章では、コンドルが所有していた暁斎の作品が登場します。

白鷲に猿図(46)
堂々とした鷲に、その下でおびえる猿という構図。怯えるさまを描く発想が良いです。
鯉魚遊泳図(44)
鯉の体の曲線が雲形定規を使って描いたような綺麗さ。なんか海老もいますな。
大和美人図屏風(53)
まるで松浦屏風から出てきたような感じのいでたち。模様など実に細かく丁寧です。


ここからは、暁斎の作品を分野別に。まずは、メトロポリタンに所蔵されている作品から。

うずくまる猿図(55)
うずくまる二匹の猿、ってタイトルそのまんまですが、毛並みの良さは目を引きます。あと、二匹の猿の体が真円を描いているように見えるのは、何か意味が有るのかしら?
鹿に猿図(62)
真正面からアングルの鹿さん、かわいい。ちょっと鹿さんの目がたれ目気味なのも可愛さの秘訣。
蛙を捕まえる猫図(61)
猫~。猫だけど、虎に見えるかっこよさが、動きにあります。
栗と栗鼠図(63)
栗を食べてるリスがかわゆいですなぁ。


続けて、分野別に展示されている中から気になったものを。

河竹黙阿弥作「漂流奇譚西洋劇」パリス劇場表掛りの場(92)
あーこの明治初期のドレスは良いねぇ。といいつつ、顔は江戸時代のままなのが、過渡期だなぁと思う次第。
竹虎之図(96)
虎の絵ですが、江戸時代の猫のような虎とは違ってリアルで、動物園が出来て写実ができるようになった変化が表れてます。
秋冬山水図(100)
普通に水墨画です。暁斎さん、こんな絵も描くのです。
風流蛙大合戦之図(113)
青蛙と茶蛙の戦いとか、えっと……。

こうやって見ると、コレクションとしてある程度まとまって収集されたものの方が質が高いというか、好みのものが多かったです。そんなコレクションを作ったのは外国の方なので、暁斎の斬新さを理解できたのが外国の方だった、ということなのかもしれませんね。


おまけ:
これは後期に展示予定の作品ですが
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撮影用のパネルがありましたので1枚。