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月猫ツーリスト

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

亀倉雄策展@新潟県立万代島美術館

ふと思いつきで、新潟まで行ってきました。
新潟まで来た理由なのですが、夏休み期間らしく青春18きっぷを消化したいというのと、新潟県万代島美術館で亀倉雄策展をやってるので、それを見ようという。

というわけで、亀倉雄策展にやってきました。
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亀倉雄策というと真っ先に思い出すのは1964年の方の東京オリンピックのポスターですが、それについての展示はそんなに多くなく、それ以外のデザインに力をおいていました。

ちなみにこの展覧会が新潟で開催されている理由ですが、亀倉雄策新潟県燕市の出身だからということのようです。



最初に目を引いたのは、営団地下鉄丸ノ内線の池袋から東京の間が開業した際のポスター。これに目が行くのは鉄道ファンの性という気もしますが、それは置いておいて。そもそも、あえて電車を使わないデザインですし。黒の背景に矢印が描かれているのが、格調高くて良いですね。

それから、ニコン関連のデザインに関するものも。ニコンという企業や、ニコンSPのポスターがありましたが、文字や幾何学模様だけでぐいぐい攻めます。写真メーカーだからと安易に写真を使わないのが斬新です。安易に是座員したら、今なら撮影できる写真、写真が使いにくかった(カラーの大判の写真を出力するのがすごく割高)当時でも商品のイラストくらいは載せそうですが、それも無いのですから。
あと、ニコンFの外箱がありましたが、金色のボディにFの文字を大きく白抜きにしていて、今に繋がるデザインがこの時代に出来ていたことが見て取れます。


そして、ここでオリンピックのポスターがきます。まずは東京オリンピック。ちゃんと指定通り、左から2・1・3の順で貼ってあります。
この順番で刷り込まれているのもありますが、やはりこの順番が落ち着くし、かっこいいと思えます。
それから、
札幌オリンピックもありまして、これも亀倉雄策さんだったのかと。スケートを真上から撮影した構図がとても格好良くって。


その後の活躍として、デザインしたロゴマークが一同に。グッドデザイン賞、フジテレビ、NTT、トステムリクルートヤマギワとビッグネームだらけな上に、今でも(少なくとも最近まで)使っているのが多いです。まぁ確かに、これだけ人々の印象に残ってるマークを変えようとは思わないわけで。

それから草月のポスターは、コントラストが上がるように撮影した写真を用いているあたり、草月というか勅使河原さんの激しさを出してるように見えました。

明治のチョコレートのパッケージとロゴもデザインしてたということで、それも展示されてました。これも書体込みで脳に刷り込まれてますね。

亀倉雄策は新潟の出身らしくスキーのポスターも手がけてました。そのうち、JR東日本の作成した安比高原のポスターは、スキーを全くしない私でも覚えてました。確かにこの映像は格好いいです。


とまあ、オリンピックポスターの人と思っていたのに、次から次へと記憶のあるデザインが出てきました。商業デザインであっても、デザインに力があればずっと残っていくんだなぁということを感じましたが、そうなると、今の広告ってどこまで残っていくのだろう?というのは気になるところです。正直なところ、最近の広告で記憶鮮明なのが個人的には余りないのですよね。キャッチコピーが最高だった「全部雪のせいだ」位は残って欲しい気もしますが……。