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月猫ツーリスト

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

久隅守景@サントリー美術館

サントリー美術館で開かれている、久隅守景展を見てきました。
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久隅守景は東博でよく見かける方で、狩野探幽の弟子にあたる人です。ですが親族の不祥事などもあって狩野派のメインルートから外れてしまったがために、知られざる画家、という位置づけになってしまっているようです。
この方、東博でよく見かけることもあって、最近は割合気に入って、東博では写真に収めることも多いです。

今回の展覧会ではそんな久隅守景と、その子供で女流画家の清原雪信、この人の作品も私は好みですが、を合わせて展示しています。


とりあえず感想を書き散らしましょう。
(この展覧会を見たのは10月31日でしたが、11月3日に展示替えしているので、すでに展示されてない作品も多いです。ご注意を)

知恩院小方丈下段の間 四季山水図襖(01)
知恩院の襖絵であるこの作品、丸い山が可愛いです。濃淡で表現されている遠近感が、なんか落ち着きます。一方船とか家は緻密に描かれていて、この辺りは狩野派だと判る描き方と感じます。
四季山水図襖(02)
定規で狂いなく描く回廊がいかにも几帳面。
狩野探幽「四季耕作図屏風」(13)
久隅守景は四季耕作図を数多く描いているので、それを集めたコーナーがありました。まずは師匠の探幽の作品から。
田起こしから脱穀、倉入れまでが描かれている標準的なもので、余り遊びはない感じです。。唯一遊んでるのは、何故か猿回しが描かれているところでしょうか……
四季耕作図屛風(耕織図)(14)
そして久隅さんの四季耕作図。こちらは東博が所蔵するものなので、以前に写真を撮っていました。左から右へ季節が進んでいて通常の屏風とは逆なのですが、余りに東博で見慣れているせいか通常とは異なることに気づいてませんでした……。
こちらの作品は耕作の場面だけではなくて農閑期である冬に糸を紡ぐ様子を描いたり、風景に遠近感を持たせたり、秋には月と初雁が描かれたりと、随所に遊びというか工夫が見られます。
納涼図屛風(20)
国宝ですが、今ひとつ私には、この作品はピンと来てないんですよね……。
四季耕作図屛風(17)
再び久隅さんの四季耕作図。これは右から左へと時間が進みます。これも、闘鶏とか梅とか紅葉とか犬の喧嘩とか、耕作以外の周辺が楽しいです。左隻では鷹狩もやってますし。
花鳥図屛風(27)
十二か月花鳥図まで、久隅さんの作品にはありました。にじんだ淡いカラーなのが珍しいです。あと、ミミズクさん、めっちゃ可愛い。
蘭亭曲水図屛風(51)
酒が飲める飲めるぞ〜、酒が飲めるぞ~、酒が飲めるぞ〜。って歌ってそうな情景で、あんたら詩を作る気ないだろ?(汗)
虎図(34)
ねこーーーーーーーー(虎です)
清原雪信「小督図」(69)
ここからは清原雪信さんです。こちらは細い線で、緻密なやまと絵ですよ。こう言うの、好きだわ。
清原雪信「龍図」(64)
と、思えば、龍!、どん!。もうね、絵の全体が男っぽいと言いますか、永徳のいた狩野派やねぇと言いますか。
清原雪信「弁才天図」(81)
弁財天、というか中国美人。いいですねこれ。なんとなく絵の雰囲気は松園さんとかにも繋がりそうです。


東博で見慣れている四季耕作図や納涼図屏風だけではない、多彩な画風を見ることが出来ました。特に花鳥画の水彩のような淡い色彩は良かったですわ。というか、1枚欲しいです……(お高いですよ)。
11月5日からは後期展示になりますので、展示替えでまた違う作品が見られるはずです。そちらもまた、時間を作って見に行きたいですね。