月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

2016/02/21 今年初の関西巡検(2日目-2)神戸と天王寺の美術館巡り

21日の話の続きです。前回は海を見たくなって明石海峡大橋の足下まで行ってきたところまででした。
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この後は通常の美術館めぐりになります。この日訪れたのは、竹中大工道具館→神戸市立博物館→香雪美術館→神戸ゆかりの美術館→あべのハルカス美術館の5か所。西から東へと順に攻めていく感じですね。5か所ということで、珍しく盛りだくさんでした。


まず最初は地下鉄で新神戸まで行って。
そういえば新神戸駅って川をまたいで駅があって、大雨の時は鉄砲水に気を付けないといけないような場所ですな。
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新神戸駅からほど近い竹中大工道具館へ。ここでは湿式写真のパネル展示をやってました。
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湿式写真だから明治の頃の写真が見られるのかとわくわくしていったのですが、今回展示されているのは、わざわざ今の時代に湿式写真で撮影したものだったのでした。まあ、被写体がこの場所らしく、大工さんだったり木造建築物だったりするので違和感は無いのですが。
にしても湿式写真って相当手間なようで、どの写真にも液が流れたような跡が見られまして……。写真に対してはせっかちな私には、これでの撮影は無理、だなぁ。


竹中大工道具館からは歩いて神戸市立博物館へ。30分近くかかりますが、地下鉄に乗っても15分は歩くわけで……。
その神戸市立博物館では須磨の歴史と文化を紹介する展示をやってました。
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これはもう、須磨寺の仏様が凄くてね。仏教美術だけでも見る価値があります。逆に、明治以降の須磨で行われた別荘開発についてはパネル展示が中心で、何かもっと見たかったなぁと思ったりでした。


次は阪急で香雪美術館。ここでは珍しいことに所蔵作品展をやってました。
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一番の見どころは岩佐さんの堀江物語絵巻、これが良かった。もうね、色が無茶苦茶良いですし、筆は繊細ですし。
ただ展示スペースの関係なのか、流血の場面が全面カットだったのは残念でした。やっぱり岩佐さんの良さは流血ですよ、流血(マテ)。


香雪美術館から10分ほど歩いてJR住吉駅から六甲ライナーに乗りまして。
やー先頭楽しいやね。
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到着したのは神戸ゆかりの美術館。隣の神戸ファッション美術館には何度も来てて、その折に入ったことは有りますが、神戸ゆかりの美術館を目的地にしたのは初めてですわ。
こちらでやっていたのは、猫づくしの展覧会。
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要するに、とあるコレクターの方が集めに集めた猫の絵がずら〜〜〜〜っと並んでるだけの、ある意味脈絡も何もあったもんじゃ無いのですが、猫なので可愛いから良いのです。
というかあまりのコレクションの無節操さに、趣味の世界でトップに立つには、えり好みをしている余裕は無いんだなぁなどと思うわけで……。


ふたたび六甲ライナーでJR住吉駅に戻って、JR神戸線大阪環状線を乗り継いで天王寺に向かいます。
そういえば大阪環状線は美しくないラッピングでしたね……。
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窓をふさぐラッピングってなんか嫌なんですよ。中から外の景色を撮影できないですし。折角の103系、きれいに使って天寿を全うさせてあげてほしいなぁと思うのですが。

そんな天王寺では、あべのハルカス美術館で奈良の長谷寺の宝物展を見ます。
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長谷寺式の十一面観音様も良いお顔だったのですが、一番気に入ったのは曼荼羅の版木。もう刷り上がりがとても細かくて、これ一枚欲しいわ〜と思ってしまうわけで。


ということで、5か所の美術館を梯子したにしては、時間はまだ16時半。なのでもう少し遊びますが、その話はまた次回に。