16日の谷山浩子さんの大阪でのコンサートの前に、ちょっと寄り道して豊田市美術館の「蜘蛛の糸」展を見てきました。
この展覧会、キービジュアルが塩田千春さんなのを見て行く気になっていたのですが、気がつけば会期末近くなってからの訪問になってしまいました。
展覧会は、まずは塩田千春さんのインスタレーションから始まります。このコーナーだけ撮影可能。
黒い糸に囲まれた純白のお洋服。その洋服は黒い糸がある限り手が届くことがない。手の届かないところに永遠を感じたりもします。
それはともかく、これだけの毛糸を編んでいくのも、体力と時間がいるだろうなぁと思わず俗物的感想をしてしまうのですが……。
この後の展覧会本編では、蜘蛛を題材にした芸術作品を一同に。刀の鍔や正阿弥勝義、浮世絵もあればアラーキーなんかも登場して、蜘蛛の芸術総出演といった感じ。良くこれだけ様々なジャンルから集めましたなぁ。
2つめの会場の方では、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をモチーフにした作品を展示してましたが、こちらもいろんな種類の作品があって……。いやもう、学芸員さんの苦労のたまものですな、この展覧会は。
と、全体としては、塩田千春さんのインパクトと、展示作品のバリエーションの多さに圧倒される展覧会だったと思います。
これ、東京や大阪に巡回しないのが勿体ないですわ。遠征して見た価値ありましたもん。