読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

月猫ツーリスト

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

2017/04/29 谷山浩子デビュー45周年大収穫祭@東京国際フォーラム

谷山浩子さんの1回目のデビューである「銀河系はやっぱり回ってる」が発売されたのは1972年4月25日のこと。それから45年が経ちましてデビュー45周年の大収穫祭が東京国際フォーラムでありました。
f:id:Lunacat:20170429165013j:plain:w400

ちなみに「大収穫祭」、何を収穫するのかは判りません。ちなみに40周年の時は「大感謝祭」でしたな。
lunacat.yugiri.org

ですが、確かに「大」収穫祭というだけあって、内容もとても濃いものでした。


コンサートは何時ものように休憩を挟んだ2部構成ですが、1部も2部も中が細分化されていて、全体としては5部構成という感じでした。

第1部前半-浩子さんのソロコンサート

01. 偉大なる作曲家
02. 窓
03. カントリーガール
04. 銀河通信
05. 風になれ~みどりのために~

まず第1部の前半は、浩子さんだけ登場してピアノで弾き語りをする、ソロコンサートのスタイル。最近の浩子さんの活動はソロコンサートが中心ですから、今の浩子さんを表現するのに弾き語りスタイルは外せません。
というか、最近は弾き語りのメロディになれすぎて、たまにCDで聴くとアレンジに驚くことも……。なので、今日も落ち着いて聴くことが出来ます。

ここでは、今日のコンサートが「45周年とは思えないくらい代表曲が少ない」(浩子さん談)ことを考慮して、先日発売したばかりのシングルコレクションからの選曲です。
ちなみにシングルコレクションについては「普通のアーティストにとってシングルコレクション=ベスト、ですが……結構、傍流の曲が」なんて言ってましたが……。確かに今になってみると、シングルコレクションには白と黒の超人気曲が入ってなかったりしますし……。


第1部後半-栗コーダーカルテットさんと一緒に

06. そっくりハウス
07. 恋するニワトリ
08. 意味なしアリス
09. ピヨの恩返し
10. 猫の見た夢

第1部の後半では、栗コーダーカルテットさんが登場しました。ここは、現時点で最新のアルバムである「ひろコーダー☆栗コーダー」から5曲、という感じ。安定の可愛い曲が続きます。ゆるーい笛の音と浩子さんの声が、良く合います。

ちなみに10曲目の「猫の見た夢」ではスペシャルゲストと称して全くスペシャルじゃないAQさんがアコーディオンで参入してました。

と、前半を終わっての感想は、45周年らしく代表曲と白い曲の多い、胃に優しいコンサートだな、というものだったのですが……。

第2部序盤-岡崎倫典さんと石井AQさんと共に

11. まっくら森の歌
12. 森へおいで
13. Elfin
14. 王国
15. 真夜中の太陽

第2部になりまして、まずは倫典さんとAQさんが登場します。
最初は「まっくら森」ですが、短調ではあるものの、そんなにくらい曲ではありません。
ところがそこは「まっくら森」。そのまま森の中に引きずり込まれてElfin、王国と……。これは怖い。第1部はなんだったんだという勢いで、一気に黒の方に傾きます。

特に凄かったのが「王国」。王国と言えば間奏のとこでドラムスを響かせてばーんとやるイメージですが、今回はそれを倫典さんのギターで表現してしまう。
なんとなく、何時もの王国は間奏のドラムスで「きみ」と「ぼく」の二人だけの殻が形成されて、二人だけの世界が出来上がって行く感じなのですが、今回の倫典さんのギターでは、周囲が粉々になってしまって、廃墟の中に「きみ」と「ぼく」の二人だけが残って、それで二人だけの世界が出来上がるように感じました。
いや、アレンジ一つで曲って変わりますね。

第2部中盤-斉藤ネコカルテットさんと一緒に

16. 骨の駅
17. 満月ポトフー
18. 君の時計がここにあるよ
19. SAKANA-GIRL

続けて、斉藤ネコカルテットが登場しました。ここは狂乱ヴァイオリン斉藤ネコさんらしい怖い歌から、静かな優しい歌まで幅広く。激しいのも出来るしメロディの綺麗なものも出来るのが猫さんの魅力ですね。

ここではやはり「骨の駅」。この曲で狂乱ヴァイオリンが遺憾なく発揮されるのは想定の範囲ですが、想定以上に音が暴れ回ってましたわ。やっぱりネコさんのヴァイオリン、好きだわ。

第2部終盤-11人全員で

20. 向こう側の王国
21. キャンディーヌ
22. 海の時間

最後に、栗コーダーカルテットさんも岡崎倫典さんも石井AQさんも呼び戻して、総勢11人での大演奏会です。浩子さんのコンサートで10人以上の人が舞台に上がるのって、1991年の猫森アンサンブル以来じゃないでしょうか?(って、猫森アンサンブルはライブLDで見て知ってるだけなのですが)

選曲は見事に、白→黒→代表曲。ゆるふわの栗コーダーカルテットと、狂乱の斉藤ネコカルテットが合わさって成立するんだろうか?と不安を感じてましたが、どんな方位の曲も綺麗に決まってましたね。流石プロ、流石アレンジャーさん(=斉藤ネコさん?)です。

アンコール

23. 終電座

アンコールは……「乗客の皆さん!」のかけ声でコーラスが5名壇上に上がってきまして、なんと総勢16名!。16人も演者がいるコンサートってソロのシンガーのコンサートではまず見ません。いや、凄いことになりました。
そしてやるのは終電座。5人の乗客の皆さんに、AQさんや栗コーダーの方なども含めて8人のコーラス隊が歌う、まさに終電オペラでした。

ダブルアンコール

24. おやすみ

アンコールが終わっても帰らない乗客、じゃない、観客にこたえてダブルアンコールもありました。ダブルアンコールは「30代の頃にコンサートの最後に良く歌っていた」という「おやすみ」を。
確かに90年代前半の頃は毎回のように歌っていて、ああまたかと思うこともあったのですが(あの頃は、若かったなぁ……)、そんな思いも含めて懐かしい曲です。
それに、今日のコンサートは終盤になるに従ってどんどんと盛りあがっていったので、最後をしっとり終わらせる方が何か合っている気がしました。



ということで、全24曲、3時間という、浩子さんにしては曲数も多くて長い時間のコンサートとなりました。
というか、今回は5曲ごとに構成が変わることもあってフリートークがほとんど無かったのですが、それなのに3時間って、それだけ曲が聴ける時間ががたっぷりあったと言うことですね。


今回のコンサート、45周年だからと過去を振り返るのではなく、今の浩子さんを表現している様に思えました。それが、選曲や、アグレッシブな編曲に現れているのかなと思います。

さて、35周年、40周年、45周年と来たので、きっと50周年もあるでしょう。そのときはどんな変化球を投げてくるのか、今から楽しみです。
(いや、その前に6月3日の、放課後の音楽室@東京文化会館ですよ)。



おまけ:45周年だけあって、お花も凄かったですね。
f:id:Lunacat:20170429165656j:plain:w600
f:id:Lunacat:20170429165704j:plain:w600