月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

9月に見た展覧会

月末の恒例(といいつつ、先月に続き2回目だが)、今月見た展覧会を確認します。

今月見た展覧会は全部で16でした。って、少ないぞ……。

9月から12月は例年コンサートの多い季節なので、それと競合して

  • 2018/09/01 明治維新から150年 浮世絵にみる子どもたちの文明開化(足利市立美術館)
  • 2018/09/02 涼を愉しむ—畠山即翁の朝茶の会 併設:狩野派の絵画と江戸の工芸(畠山記念館)
  • 2018/09/02 モネ それからの100年(横浜美術館)
  • 2018/09/15 TOPコレクション たのしむ、まなぶ 夢のかけら(東京都写真美術館)
  • 2018/09/15 杉浦邦恵 うつくしい実験 ニューヨークとの50年(東京都写真美術館)
  • 2018/09/15 マジック・ランタン 光と影の映像史(東京都写真美術館)
  • 2018/09/16 ニッポンおみやげ博物誌(国立歴史民俗博物館)
  • 2018/09/17 春日権現記絵(三の丸尚蔵館)
  • 2018/09/17 イサム・ノグチ —彫刻から身体・庭へ—(東京オペラシティ アートギャラリー)
  • 2018/09/22 世界の歴史を変えた書物展(上野の森美術館)
  • 2018/09/23 仙厓礼讃(出光美術館)
  • 2018/09/29 日本画*大研究展(三重県立美術館)
  • 2018/09/29 もじえもじ―文字が絵になる、絵が文字になる―(徳川美術館)
  • 2018/09/29 ハピネス ~明日の幸せを求めて(名古屋ボストン美術館)
  • 2018/09/30 狩野芳崖と四天王(泉屋博古館分館)
  • 2018/09/30 京都・醍醐寺—真言密教の宇宙—(サントリー美術館)

この中で個人的に良かったと思う20%(3件)を選ぶと、この3つでしょうか。
どれも感想を書いてないので、簡単に振り返っておきます。

  • 2018/09/16 ニッポンおみやげ博物誌(国立歴史民俗博物館)
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    おみやげから見る日本観光史という感じの展覧会。こういうのは、歴博か民博じゃないとやれませんね。江戸時代のおみやげから観光名所がどのように選定されていくのか、おみやげのコレクション化など、多岐にわたる良い展示でした。あと、展示品の中には研究者が子供のころに集めたキーホルダーのコレクションなんかもあって、やはりこういう少年時代を迎えてないとここでは務まらないのかと、妙に納得でした。
  • 2018/09/29日本画*大研究展(三重県立美術館)
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    三重県美と滋賀県近美の所蔵する日本画作品を使って、日本画の画材や技法を見てみようという趣旨の展覧会でしたが、この2つの美術館の所蔵品ですからね、テーマのことは横に置いて作品を見るだけでも充分楽しめます。岩佐又兵衛から始まって曽我簫白に菱田春草に。良い作品を見ることができましたわ。
  • 2018/09/30狩野芳崖と四天王(泉屋博古館分館)
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    狩野芳崖とその弟子、をテーマにした展覧会というタイトルになってますが、実際は「狩野芳崖とその弟子」&「橋本雅邦とその弟子」の展覧会でした。橋本雅邦の弟子として菱田春草も入っていて、やはり春草は良いやねぇと再確認です。

日帰りで、名古屋の美術館とコンサートを

9月29日の土曜日です。

この日は名古屋に南條愛乃さんのコンサートに行くという予定がありまして、そのついでに大阪に行こうかと当初は思っていたのです。ですが、台風24号の動きを見ていると日曜に大阪にいるのは危険だなということになって、日帰りで東海地方をめぐることになりました。


そんなわけで、いつもより早い時間の新幹線に乗って。

名古屋で「快速みえ」に乗り換えて(気動車は良いですな)。

名古屋から1時間弱で津に到着しました。

津の駅の裏口(西口)から10分ほど歩くと、三重県立美術館に到着します。
なんかここに来るのは久しぶりな気が*1
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三重県立美術館での展覧会は「日本画・大研究展」と題して三重県立美術館と滋賀県立近代美術館の所蔵する日本画作品を使って日本画の画材や技法を見てみようという趣旨でした。
とは言え美術館の所蔵品ですからね、作品を見るだけでも充分楽しめます。冒頭の岩佐又兵衛から始まって三重県美の誇る曽我簫白コレクションに菱田春草に。良い作品を見ることができましたわ。


津の滞在は三重県立美術館だけで終わりにして、名古屋に戻ります。行きはJRでしたので帰りは近鉄に乗ります。
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近鉄の津駅にあったパタパタ。この動きって、見てて飽きないですね。
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名古屋駅に着いた後は、大正義ドニチエコきっぷを買ったうえで、地下鉄と地下鉄とバスを乗り継いで徳川美術館へ。すっかり雨脚が強くなってます。

徳川美術館では、蓬左文庫の展示室と徳川美術館の特別展示室とで、それぞれ別の展覧会をやってました。

まず蓬左文庫では尾張藩の江戸と尾張にあった屋敷を見る展示を。ずいぶんと沢山、屋敷がありますな(まあね、市ヶ谷の防衛省と戸山公園がどちらも尾張の屋敷ですから)。展示は御殿の図面ばかりで、ところどころに幕末の写真があるという感じですが、こういう図面と写真の展示って見るのが楽しいですわ。

徳川美術館の特別展示室での特別展は、文字の美術。絵のような文字(文字が虎の姿になってるとか)や、文字で装飾、絵で文字を表すなど、色々ありました。
と言いつつ、て文字を装飾に使ってる着物や蒔絵を、文字を無視して鑑賞してしまう程度には文字に疎いのですが……。


続けて金山に行って名古屋ボストン美術館。名古屋ボストン美術館は、この展覧会が終わると閉館になります。

名古屋ボストン美術館の最終展は幸せをテーマに。所謂男女や親子の愛の後に、日本の幸せ、アメリカの幸せ、現代アートの幸せと続きましたが……、まぁ、最後らしく何でもアリという気もします。

とりあえず、ルノワールの描く姉妹は可愛いです、はい。
あと、最後の展覧会と言うことで混んでまして、絵巻は見るのを断念してしまいました……。


といった感じで三重と愛知の美術館を巡りましたので、いよいよ本題(?)のコンサートへ。
会場は、この何でこれがあるのか良くわからない、名古屋国際会議場です。


その名古屋国際会議場での南條愛乃さんのコンサートツアー名古屋公演、詳細はツアー中なので省きますが、南條さんは声質もステージ回しも好みすぎて。今日も良かったのですわ。
もうね、

「推しが尊い」って言葉は嫌い。「推し」じゃなく、ちゃんと固有名詞で、名前で呼んで欲しい。

って、最高じゃないですか、南條さん。


コンサートが終わったのが21時で、それから新幹線に乗って家に戻ったのが24時10分ごろ。流石に、日帰りは疲れますやーね。

*1:というか、駄文ブログを検索しても2012年の蕭白ショック以降の記録が出てこないのだが。まさか、まさか、ね……

台風21号と関西の強風、高潮

台風21号は945hpaという強さを保ったまま徳島県南部に上陸した後、瀬戸内海を通って神戸県南部に再上陸というルートで進んでいきました。

デジタル台風:台風201821号 (JEBI) - 総合情報(気圧・経路図)

このルートで進むと和歌山や大阪、神戸といったあたりが台風の中心に近いうえに台風の東側となるため、強風や高潮の被害を受けやすくなります。

実際前日には大阪管区気象台から

特に近畿中部では、台風の接近に伴い潮位が急激に上昇し、過去最高潮位に匹敵する記録的な高潮となるおそれがあります。

平成30年 台風第21号に関する近畿地方気象情報 第3号
平成30年9月3日17時03分 大阪管区気象台発表

http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/106_01_772_20180903080345.html

と、踏み込んだ表現も出ていました。


で、実際の高潮がどんな感じだったかというと、

実際徐々に高潮が始まって、

まずは和歌山で

そして大阪でも


神戸でも

結果からいうと、大阪329cm、神戸233cm、御坊316cmを観測したとか。

平成30年台風第21号による高潮 | 2018/09/05 気象庁

http://www.jma.go.jp/jma/press/1809/05b/press_T1821choui.html

グラフを見るとわかる通り、高潮は台風の中心が接近すると急激に推移が上昇するので、事前の予兆を感じたら、なんてゆっくりしたことは言えないもの、と考えたほうが良いですね。


それから風のほうは、大阪の谷町四丁目が全国ベストにランクインしてしまうほどですから、これも強いです、

その結果……

関西の在来線は11時までにはほとんど運転を取りやめていたので、乗客を乗せたまま動けなくなることは余りなかったようですが、14時まで運転としていた東海道新幹線は、上手くいかなかったようです。


そして、強風と高潮の両方の被害を受けてしまったのが、そう、関西空港。

〇冠水
・第1ターミナルビル側 A 滑走路の滑走路・駐機場ほぼ全域が冠水。深い場所で深さ約4~50㎝。
・第1ターミナルビル地下従業員用エリア
  ※お客様が利用されるエリア(旅客ターミナルビル等)への浸水はなし
・第2ターミナルビルおよび B 滑走路には影響なし
〇滑走路
・12 時よりA・B滑走路とも閉鎖中。再開時期不明。
〇連絡橋
・12 時よリ鉄道・車とも通行止め。再開時期不明。
〇タンカー衝突について
・14:40 頃、海上保安庁より事案発生の連絡あり。乗務員 11 人に怪我なし。詳細は不明。
・連絡橋の橋脚(南側)も損傷を受けている。
〇負傷者
・一般のお客様 1 名。鉄道駅東側の商業施設「エアロプラザ」2 階の休憩スペースのガラスが破損、
腕に軽傷。
〇停電
・13 時 30 分以降、第1ターミナルビルの一部で停電発生。


関西3空港への台風 21号の影響について | 2018/09/04 関西エアポート

http://www.kansai-airports.co.jp/news/2018/2599/typhoon21.pdf

高潮でA滑走路と第1ターミナルが機能不全になったうえに、強風で錨の外れたタンカーが連絡橋に衝突して、空港は完全に沈黙してしまいました。

高潮にやられたのは、1期島の標高が低いのも関係しているとか。


強い台風が大都市にまっすぐ来ると大変なことになる、というのが良く判る台風となってしまったようです。
って、東京も他人ごとではないですな。

畠山記念館から横浜美術館へ

9月に入ってから急に涼しくなった東京地方です。
昼過ぎに外に出たら、室内よりも涼しいのに驚きますね。

そんな涼しさを利用して真夏の間は回避していた、駅から少し歩く美術館に行ってみることに。

やってきたのは畠山記念館。高輪台駅からなら10分かかりませんが、定期券で行くことのできる品川駅から20分ほどかけて歩きます。
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館内では丁度、学芸員さんによる解説をやっていたのですが、解説を聞いても戦前の茶人の行う茶会の品々は良くわかりません……。もう少し勉強が必要です(って、感想になってない)。


畠山記念館からは五反田駅まで歩いて。なんとなく池上線に乗ってしまいました。いや、山手線に乗るよりも面白そうですし。
というか、実際に楽しいですよ、東急のLRT区間(?)は


東急に乗ってしまったので、横浜まで来てしまいました。やはり横浜は落ち着くわ。
で、結局横浜美術館に入る私。
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ここでの展覧会はモネの名前が大きく書いてありますが、モネにインスパイアされた現代作家の作品をモネの作品と一緒に見てしまおうという趣旨の展覧会でした。モネ目当てで来た方々に大量の現代美術を見せてしまうという無茶ぶりですが、私は好きですよ。
個人的には福田美蘭が大原美術館の有隣荘特別展示の際に描いた睡蓮がいたのが懐かしいですね。


横浜美術館から横浜駅まで歩いてみて。途中にある京急グループ新本社ビルの工事現場を眺めます。


三崎マグロ……。

ところで、品川の駅名票が緑色を見て思い出したのですが、今の「紺地に白文字」「白地に水色」の前に、「薄緑地に黒文字」の駅名票の時代が有りました、よねぇ。


この後はいつものように横須賀総武快速線のグリーン車で帰宅しました。
なんかあまり、経済的には消費をしない一日でしたね。

足利と足尾へ、日帰り旅

「青春18きっぷ」は有効期限が9月10日までなのですが、まだ5日中2日分しか使ってない状態です。
有効期限まで土日は合わせて4回しかありませんので、今週来週は18きっぷを使った旅行をしないといけません。
ということで、少し早起きして旅行に出ました。


って、なぜか東武線で出発です……。
いや、毎回毎回、自宅近くの駅から乗るのではきっぷに押されるスタンプが代わり映えしないので、行きは東武、帰りはJRにしようと思ったのでした。

それにしても東武線、来る列車が東急の車両ばかりですな。

そんな東急な東武線を北上すること約2時間、目的地の足利市に到着。
渡良瀬川を渡って、足利市美術館にやってきました。って、足利市立美術館って、アパートの下層階を使っての営業なんですね。巡回企画展とか、やりにくそうな気が*1
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この展覧会は去年、町田市立国際版画美術館で開催されたものの巡回展ですが、町田に行き忘れたので栃木まで来てしまったというのが実態で。
そもそも町田の美術館が駅から遠い上にアップダウンがあり過ぎるのがすべて悪いのです(ゑ?)。
明治150年に合わせた維新万歳な展覧会かと思って町田も見送ってしまったのですが、内容は明治時代に浮世絵を学校教育などでどの様に使用したかを丹念に追うものでした。学校教育と浮世絵が結びつくとは思いませんので、良いものを見ることが出来ましたわ。
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美術館のあとは、せっかく足利まで来たので、観光客っぽいことをやってみたり。


鑁阿寺は鳩が多かったですね……。


足利からは時刻表をめくると、渡らせ渓谷鐡道への接続が良かったので、10年ぶりくらいに乗車してみます。

渡良瀬渓谷、なかなか良いですね。
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終点の間藤に到着しました。
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間藤は宮脇俊三さんの「時刻表二万キロ」で国鉄完乗の地として描かれているところ。なので、


間藤からは単純に戻るのも面白くないので日光行きのバスに乗ることにしましたが、待ち時間が1時間以上あります。なので通洞駅まで列車で戻って、そこからバスに乗ります。これでバスの待ち時間は30分弱に。やったね。

バスは足尾の集落を丹念に回ってから日光に向かいます。そのため、間藤駅の奥にある赤倉集落にも立ち寄ります。
間藤から足尾本山の間の廃線跡も見ることが出来ました。
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日光からは、一旦は東武鉄道に乗ったものの

晩御飯を餃子にしようと、下今市でJRに乗り換えて宇都宮に向かいました。無計画すぎますが、降りたことのない下今市駅と今市駅で乗降できたので、良しとします(?)。


宇都宮で餃子を食べた後は、宇都宮線のグリーン車で東京に戻りまして。お疲れ様でした。

*1:防火対策などの面で重要文化財や国宝の展示基準を満たせるのかどうか、という意味で