昨年(正確には今年の1月1日)に,2008年の展覧会10傑をやりましたが今年は年内にやっておこうと思います.やっておこうと思うのですが,いざ展覧会のパンフレットを眺めて選ぼうとすると,これが又難しいわけです.
パンフレットを見ながらセレクトしてみたら13展覧会がノミネートされまして,それに順位をつけてみました
- 皇室の名宝1期(東京国立博物館)
若冲の動植綵絵30幅だけでもおなかいっぱいの処に,岩佐さんやら狩野永徳さんやらてんこ盛り.そして更に,余り理解していなかった近代の名品も見ることが出来て……勉強にもなりました. - 土偶展(東京国立博物館)
特別5室という限られた空間で濃密な展示をしてしまう東博の腕前と,そして土偶自体の可愛さにノックアウト. - よみがえる浮世絵-麗しき大正新版画展(江戸東京博物館)
浮世絵は江戸時代だけのものでもないし,色あせているだけのものでもない,という展覧会.ついでに言うと日本人だけのものでもないと.浮世絵に対する固定観念を良い意味で壊してくれる展覧会でした. - 阿修羅展(東京国立博物館/九州国立博物館)
今年最も観客を集めた展覧会.阿修羅様よりも十大弟子の方が好みだったり,それ以上の見所が東博の展示手法だったり……. - 江戸の幟旗(松濤美術館)
幟旗,別に有名な方が書いたものではないのになんてかっこいいのか……. - 山水に遊ぶ(府中市美術館)
若冲目当てで行った展覧会,そして若冲の石峰寺図に腰を抜かした展覧会.しかし若冲を横に置いておいても良い展覧会. - THEハプスブルク(国立新美術館)
作品そのものよりも,私は首を持った女性が好きだと言うことを自覚させられてしまった展覧会.サロメでしょ,ユディットでしょ……(爆) - 美しきアジアの玉手箱(サントリー美術館)
シアトル美術館の所蔵品を持ってきた展覧会.断簡になってしまった光悦&宗達を全部集める気力に感動.それにしても,海外の方が小分けにせずに保存しているというのは,日本人として悲しい. - ルーブル美術館展(国立西洋美術館/京都市美術館)
フェルメールで人を誘っておきながら,フェルメール以外の作品が良かったという.しかし,ここでも首(正確には頭蓋骨)を抱えた女性に惹かれてしまい…… - ユートピア(出光美術館)
仙がいのミッフィーちゃん(をぃ).
ちなみに,以下のものが選外になった展覧会(^^;;).
ということで,今年は日本絵画では今まで見てこなかった分野に目を開かしてくれた年だったと言うことが出来ます.で,西洋絵画では今まで意識して無かった趣味に気づかされてしまった年だったと…….何でそこまで首を持った女性に惹かれるんだ?????
ということで,今年の駄文はこれでおしまいです.また来年,お会いしましょう.