すみません,まだ引っ張りますが,2月13日に東博の平常展で見たもの,第3弾です.
この日は,というか3月28日までの間,本館の特別2室で特別陳列「有職」が開催されています.有職というのは有職故実という言葉も有るように宮中での儀式に関する知識を指します.ま,手っ取り早く言ってしまえば,平安王朝の儀式やしきたりを今日まで連綿と伝えるのが有職というわけです.もう源氏物語ファンとしては,見ないわけにはいきません(^^;;).
展示されていたのは当然のように衣冠束帯とか女房装束とか,それから儀式の様子を大和絵風に描いたもの(なんと明治時代に作成されている)なんてものまでありまして,武家政権(織豊期を除く)には見られない色遣いが良い感じです.
というわけで,気に入った2点を写真入りで.
国宝の飾剣(かざりたち)です.こういうところに国宝がさらっと出てくるのが如何にも東京国立博物館.どう見ても人は切れそうにないですが,その代わりに鞘の輝きが素晴らしいです.
そして大翳(おおかざし).要するに女性用の桧扇ですが,飾り紐が長くて凄く綺麗です.これは一つ欲しいです.どこかで売ってないかな…….
なお,この展覧会,図録というか説明用の冊子が作成されています.地下のミュージアムショップで600円で売ってますので,是非是非お手にとってご覧ください(って,何で宣伝しているんだ私は……).