当初の予定では、今日は天気が悪いという理由で奈良の大遣唐使展と京都の長谷川等伯展を見てとんぼ返りするはずだったのです。ところが、
- そもそも深夜3時までインターネットラジオ(田村ゆかりさんのラジオ深夜生放送)を聞いていたので、家を出たのが11時過ぎ
- しかも家を出たとき、東京は晴れてきていた
ということで、京都に行くには時間が少ないわ、東京を回避する理由が一つ減ったわとなって、京都に行くのは日曜にしよう、と言うことになったのでした。
ここまで天気にこだわったのは、東京でやりたいことが新宿御苑での桜撮影だったから。ということで天気が悪くなる前にとばかりに新宿御苑に直行です。ちなみにこの日は鳩山総理大臣主催の桜を見る会を朝はやっていたはずですが、その時間には雨が降っていたはず。なのに私が行くと晴れているというのは少々申し訳ないような、人徳の差を感じるような……。
そんな雨上がりの後の新宿御苑、一般の方にとっての桜の季節(染井吉野の季節)が過ぎていることもあって新宿御苑は比較的すいています。染井吉野の代わりに八重桜が主役の庭園は素敵でした。ま、八重桜は変わり種も多いので、その分楽しめると言いますか……
新宿御苑を出た後は新幹線に飛び乗って静岡へ。静岡県立美術館の「若冲アナザーワールド」に。正確に言うと静岡で若冲を見る時間を確保できるように乗る新幹線を決めて、その時間にあわせて新宿御苑を出てきたのです。
そんな若冲アナザーワールド、白象群獣図を初めて見ることが出来たので枡目書き3点をやっと全部見ることが出来ました。確かに、樹花鳥獣図屏風とかプライスさんのと比較して、白象群獣図の枡目は別格でした。だけど楽しさという意味ではプライスさんのが一番好みなんだよねぇ……。
そうそう、この若冲アナザーワールドですが、一番の特徴は空いていること。いや、静岡県立美術館での展覧会としては混んでいる方だと思いますが、最近の若冲の展覧会としては空いています。なので、象と鯨図屏風なんかも先頭で堂々と見ることが出来ました。これはMIHO MUSEUMでは出来なかったんだよね。
あと、静岡県立美術館の平常展の方、これも良くて、さらっと蘆雪とか久隅守景ですからね。こっそり良い買い物をしますよ、静岡は……。
で、静岡県立美術館からは、交通費をけちるために在来線で戻ってきました。途中で飽きてしまって小田原から小田急のロマンスカーに乗ったので、実は2000円ほどしか倹約できなかったのは誤算です……