ことの始まりは水曜日のこと。静岡で行われている「伊藤若冲アナザーワールド」が終わるので、15日は静岡に行こうと考えていましたが、単純に静岡まで往復しても面白くない。で、twitterに
とつぶやいてみたところ、
@lunacat_yugiri 平塚市美術館「長谷川潾二郎展」で猫に挨拶してくるなんで如何でしょう??URL
2010-05-12 23:27:08 via web to @lunacat_yugiri
と、「弐代目・青い日記帳」のTakさんから良すぎる提案を貰ったのでした。で、折角なので猫に挨拶をしてくることにして、平塚→熱海→静岡と展覧会を巡ることになったのです。
ところで、3つも遠方の美術館を巡るとなると、どうしたって早めに出かけないと回りきれないことになりそうで、私にしては早い時間の7時30分に家を出て、平塚市美術館に開館と同時に入ろうと思っていたのですが……。錦糸町駅でポイント故障が有ったとかで、新小岩駅で1時間待ちとなってしまったです。詳細は不明ですが、
- 錦糸町で発生
- 快速も緩行も止まった
- 見合わせ解除の直後に走ったのが新宿発の房総特急
というところから考えて、新宿発の房総特急が錦糸町駅手前で緩行線から快速線に転線する際にポイントに何らかの支障があったと想像できそうです。
そんなわけで、平塚市美術館に到着したのは10時12分。途中、下の写真にあるようなトラップに引っかかったりもして、平塚市美術館に着いたのは開館1時間後の10時30分となってしまいました。
平塚市美術館で開催されていたのは長谷川りん二郎展。この方については迷宮美術館とかでよく見た「猫」のイメージですが、回顧展なのでその他の作品も展示されています。しかも基本的に時系列で展示されているので、絵の変遷が良く判ります。日本人らしく
- 海外の流行(キュビスムなど)の影響を受けた青年期
- 海外留学で微修正
- 留学後は流行の影響が無くなってくる
- そして晩年は独自の境地へ
という基本的な遷移を経て作品が完成されていっていました。
私としては、晩年の風景画の中に幾つか好みのもの(欲しいもの???)が有りました。
平塚からは東海道線を45分ほど下って熱海へ。熱海の駅から近い(けど標高差が大きい)MOA美術館に向かいます。MOA美術館に来たのは初めてでしたが、当たり前ながらMIHO MUSEUMと似ているなと。正確にはMOA美術館が先なんですけど。
景観が素晴らしいところも似ていて、天気がよいから海が綺麗でしたよ。
今回の展覧会は、「又兵衛絵巻と北斎・広重風景版画の名作」というもので、岩佐又兵衛作と伝えられる浄瑠璃物語絵巻を全て展示してしまおうという派手なもの。17世紀のものなのに何でそんなに色が残っているのか、と思うほどの鮮やかさでした。物語自体のストーリーは納得できないものが有りましたが。
MOA美術館からは、熱海駅に戻って、再び東海道線を草薙駅まで各駅停車で寝ながら移動。草薙駅から15分ほど歩くと静岡県立美術館に到着。若冲アナザーワールドに再訪ということで。
で、その若冲アナザーワールドの感想ですが……、手元のメモを見ても「かわいい」とか「ウォーリーを探せ」とか、そんなことしか書いてないので……。何を見に行ったのか若干不明瞭ですが、楽しい時間を過ごせました。
こんな感じで静岡県立美術館を出たときには17時を回っていまして。流石に10時間の旅は疲れますなぁ。