月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

国立西洋美術館所蔵水彩・素描展より

5月30日まで、国立西洋美術館では所蔵水彩・素描展が開かれていました。
水彩画というのは日本画と同様、退色の心配があるそうで、滅多なことでは展示がされません。それでも日本画は退色の心配がある作品が圧倒的に多いので、とっかえひっかえ展示してくれますが、洋画の場合は油絵やフレスコ画なら退色の心配が少ないので常時展示している関係上、中々水彩画を引っ張り出してはくれません。


ということで行ってきた水彩・素描展、西美も気合いが入っているようで、わざわざA5サイズ100ページの図録を販売しておりました。もちろん買ってきましたとも。
そしてもう一つ、今回の展覧会は「所蔵」水彩・素描展ですので、1点を除いて全て撮影可能だったのです。その1点がセガンティーニだったのが何とも残念ですが。ということで、撮影してきた写真を、余り枚数がないので全部、貼り付けておきます。

すみません、何のことはない、どっちもギュスターヴ・モローです。1枚目が「聖チェチリア」、2枚目が「聖なる象」です。どちらもモローらしく凄く細かい作品、そして、神話などに題材を得ているから当然かもしれませんが、絵を見ているだけで物語が浮かんできそうな感じがします。やはりモローは好きだわ。そろそろモロー展を、どこか企画して開催して欲しいもんです。2005年にBunkamuraギュスターヴ・モロー美術館所蔵の作品で展覧会が開かれたことがありますが、是非、他の美術館所蔵のものも加えた展覧会が見てみたいです。


と、水彩・素描展の話ではなくモローの話に終始していますが、ついでにもう一つモローの話。
手元のメモによると、横浜美術館で7月2日から横浜美術館が所蔵するモローの水彩画「岩の上の女神」を展示するそうです。これも見逃せませんね。