月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

今日は松濤→損保ジャパン

今日は午前中は駄文を書いたりなどしていましたが、午後になると余りの蒸し暑さに、ちゃんとした計画も無しに都内に出たのです。どのくらい無計画だったかというと、途中でぐるっとパスを買って安く美術館には入れる体制をとったのに、結局今日はぐるっとパスを使うことがなかったという……。


そんな無計画な中、最初に行ったのは渋谷の松濤美術館。ここでやっていたのは「中国の扇面画」と言う展覧会です。
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日本でも扇子や団扇に絵を描くのは普通にある話ですが、中国でもそれは同じようで、今回、扇子や団扇に描かれた絵が集められています。日本と違い、扇子よりも団扇の絵が多いように思えます。

扇子や団扇は形と大きさが決まっているもので、その中に絵を描くとなると制約が厳しいように思えます。その小さい中に山水画を描いてしまうのだから、凄いです。例えば、「紫藤小鳥」という作品では、鳥の頭の一番上のところが団扇の輪郭が丸みを帯びているために切れてますが、それでも良いなと思わせてしまうだけの良さがありました。

ところが、今回の展覧会では7割は21世紀の作品だったのですが、これが今ひとつ。何が今ひとつかというと、画面のサイズが大きいのです。中には普通の扇子の倍くらいのサイズのものが有って……、そんなに大きかったら扇子として使いにくいです。現代の画家にとっては、特殊な形をしているキャンバスでしかなくて、扇子本来の使い方には興味がないのでしょうが、それじゃ駄目なんじゃないかな……。


松濤美術館の後は東京大学駒場キャンパスを通り抜けた後に、京王線で新宿に出て、損保ジャパン東郷青児美術館へ。ここでやっていたのはユトリロの展覧会です。
ということでユトリロの作品を90枚ほど見たのですが、珍しくも、気に入った作品が1枚もないうちに終わってしまったです……。


なんとなくノリの悪い感じで今日の展覧会巡りが終わってしまいましたが、これは湿度が高かったせい、だと思いたい……