月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

気分転換は美術館へ

先週、先々週と2週続けて美術館巡りの方は不調でした。確か先々週は、国立新美術館に行ってルーシーリーを見たところまでは良かったものの、その後は発熱でダウン。で先週は、松濤美術館と損保ジャパンに行ったものの、独立した感想を書くほどではないかなという感じというところ。良く良く考えてみると、更にもう1週前もBunkamuraに行ったのと、東博で細川展を再訪したくらいだし。なんのことはない、6月に入ってから内容と体調が両方とも良かった展覧会が無いわけです。

そんなわけで、展覧会に行きたい症候群にすっかり取り憑かれてしまっていた昨今、今日こそは展覧会に行くぞと思って家を出たわけです、午後2時過ぎに(あれ?)。一寸昼寝が長かったようです。


まず最初に行ったのは、出光美術館。ここでやっていたのは「屏風の世界」と言う展覧会。出光美術館が所蔵する屏風を20点程展示して、その時代による変化などを見てみようというものです。なのでただの収蔵品展といえばそうなのですが、そこは出光美術館室町時代のものが有ったり重要文化財が有ったり、質の面でも文句が付けられないものになっています。やはり出光は良いものをお持ちです。
そして、力が入っているのは展示だけじゃなかった。図録の方も、24作品の屏風を掲載しているだけなのにカラーが128ページもある超力作。要するに1作品で5ページ以上使っているわけです。部分拡大もふんだんにあって、見ていて楽しめます。また、図録には珍しく、ジグザグの状態に立てて使っているときの写真もあったりして、これも面白い。結局図録も買ってしまいました。


出光を出たのは15時過ぎでした。喫茶店でお茶を飲んだ後に向かったのは、根津美術館。喫茶店で時間を使いすぎたので根津美術館に到着したのは閉館45分前の16時15分でした。
ここで開かれていたのは、展示室1は能に関する展示でしたが、展示室2が「源氏絵コレクション」。根津美術館が所有する源氏物語に関係する作品を並べてしまおうというものです。作品は6点だけでしたが、そこは源氏物語大和絵。キラキラしていて楽しめました。

それにしても、出光の屏風を見ているときにも思ったのですが、もしも源氏物語が作られなかったら一体それ以降の日本の文化はどうなっていたんだろう?。きっと、もっと中国風の色に染まっていたんじゃないだろうかとも思います。
あと、そろそろ源氏物語を各帖ごとに読み返さないとなと。一寸場面が判らないことが最近増えてきたように思います。


さて、根津美術館を出たのは17時一寸前です。次に向かったのは千葉市美術館の「若冲アナザーワールド」です。根津から千葉へは、表参道から新橋まで地下鉄銀座線に乗って、そこから総武快速、というルートになります。

その「若冲アナザーワールド」。昨年の「若冲ワンダーランド」から続く若冲まつりの最後を飾る展覧会という感じですが、いよいよ明日で会期末。しばらく若冲ネタの展覧会も少なくなりそうな感じですので、無理してでも行ったわけです。それにしてもこの展覧会は静岡県立美術館で開催されたのを含めて5回目の訪問ですが、それでも新たな発見がある若冲さんの奥深さに脱帽でした。あと、象と鯨図屏風の象さんは、何度見ても可愛いです。


今日行った展覧会は、3箇所とも当たりでした。これで、6月の展覧会分不足はかなり補うことが出来たように思います。明日は会社に行くつもりですが、何とか来週土曜まで1週間、頑張ることが出来そうです。