月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

土日の徘徊記録

この土日は月末月初の定番ネタを書いた関係で、土日は巡検報告を書くことが出来ませんでした。そんなわけで、簡単に今日、まとめて書いてみます。

7月31日(土)

この日は夜に御殿場まで行って地ビールを飲むという予定でしたので、美術館巡りは14時が限界。しかも、御殿場まで行く自動車とどこで合流するか決めてなかったので、余り遠くには行くことが出来ないと、そんな状況でした。しかも、前日まで夏ばて状態だった夏の天候は、夏ばてを克服して最高気温予想は36℃。余り駅から遠い美術館には行くことが出来ません。


そんなわけで、最初に向かったのは泉屋博古館分館。ここは六本木一丁目駅からエスカレーターを何本か乗り継げば行くことの出来る、駅から近い美術館です。
ここでやっていた展覧会は「近代日本画にみる東西画壇–東京・京都・大阪の画家たち-」。タイトルの通り、東京画壇、京都画壇、大阪画壇の作品を並べています。何時も思うのですが、近代絵画では東京は目つきが鋭く、大阪は派手で、京都はゆるい感じ。今回も京都は竹内栖鳳とか、皇居の石垣を描いているのに本当に緩い感じの絵です。

なおこの展覧会、8月24日からは後期になって、幾つかの作品が展示替えになります。なので、後期も行かないといけません。


泉屋博古館分館の後は、やはり駅から近いところということで、日比谷の出光美術館に向かうことにします。ですが、六本木一丁目駅から日比谷駅or有楽町駅というのは何とも行きにくい。そこでgoogleマップさんにお伺いを立てたところ、城山ガーデンにある遊歩道の木陰の中を下っていくと神谷町駅に出ると教えて貰いましたので、神谷町駅から日比谷線で日比谷駅に向かうことにしました。なるほど、確かに泉屋博古館分館から神谷町駅は近かったです。良く考えてみると、泉屋博古館分館の近くにある大倉集古館の最寄り駅は神谷町駅でした。近いのも当たり前です。


さて、出光美術館では「日本美術のビーナス」ということで、江戸時代の浮世絵と、近代の松園や清方の美人画の展覧会。先ほどの泉屋博古館分館でも美人画を沢山見たので、何かすっかり美人画dayと化しております。

それにしても、江戸時代の浮世絵と書いたのに、最初に展示されている作品は鎌倉時代の普賢菩薩様……。普賢菩薩は美女と言うことになっております。本当に出光は古いものをお持ちです……。

それにしても私は何故か江戸時代の美人画は全く食指が動かないのに、近代になるとニコニコしてみてしまう妙な人でして……。どうも江戸時代の結った髪に全く魅力を感じないらしいです、私。そんなことに気づいてしまいました。
ですので、良いなと思った作品は、当然ながら髪を結ってない少女を描いたもので、菊池契月の「少女」「友禅の少女」を見ながら頭の中で「大人の階段の〜ぼる〜、君はまだ、シンデレラさ」などと歌ってしまうのは何なのか……。


と、ここまで来たところで今日の美術館巡りはお終い。自動車に乗せて貰って御殿場まで行って、御殿場高原ビールを飲んできたと、これが土曜日の行動です。

8月1日(日)

さて日曜は横浜の親元に12時に顔を出す用事があったのですが、その前に折角横浜まで行くので横浜美術館に寄ることにしました。横浜美術館ではポーラ美術館のコレクション展をやってまして、普段なら箱根の山の中まで行かないと見ることの出来ない作品が山を下りてきているということで、見に行かなきゃ損です。

その展覧会、展示されているのは印象派以降の作品でしたが、先日まで東京と大阪でやっていたルノワール展に出展していた作品は含まれていません。というか、ルノワール展にも沢山貸し出し、横浜美術館で展覧会をやっているのに休館にせずに営業できるボーラ美術館って、どれだけ作品を持っているのでしょうね?

なお、展覧会の会場には夏休みらしく沢山小学生くらいの方がいました。で、彼らがみんなメモを熱心に取っていて、きっと夏休みの自由課題なんだろうなと思って見ていると、彼らはどうも解説文を写しているようで……。解説なんか無視して自分の思ったままを感想として書いた方が良いんじゃないかな、などと余計なことを考えてしまいます。ま、それでも、子供が美術を見に来ているのは、何とも嬉しいです。


ということで、2日間で3美術館ということで、やはり他の予定が入っちゃうと美術館巡りはやりにくいですね……。