月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

暑いときでも計画的に

週末になる度に美術館巡りに出かけている昨今ですが、今日も巡っていたのでした。今日のコースは当初予定はこんな感じ。

出光美術館→三菱一号館美術館→銀座(松屋とポーラ美術館アネックス)→大倉集古館とホテルオークラ山種美術館→渋谷手羽でハンズメッセ

何か最後が余計ですが……
ところが、家から一歩出たら尋常でなく熱い。暑いじゃなく熱いと感じる状況。気象庁のデータをみると、10時の東京大手町は32.6℃。熊谷や館林よりも暑いらしい。となると今日もひたすら地下道を通っての美術館巡りと、モグラ民族状態全開となるわけです……。


そんなわけで最初に訪れたのは三菱一号館美術館。「三菱が夢見た美術館」と言うことで三菱関連の様々なところから色々なものが出品されています。窯変天目茶碗があり,ルノワールもいる。ある意味無茶苦茶な取り合わせですが、小さな展示室が多いことを生かして、部屋が代わるごとにテーマが変わっていくのが面白かったです。

にしても、写真で見ると、一体どんなヨーロッパに行ってきたんだと思う建物です。一応東京の中心なのですが。


三菱の後は、地上を歩いて出光美術館。この3分ほどの地上が既にきつい。暑さにやられながら出光で見たのは「日本美術のヴィーナス」。前期の展示が良かったので再訪です。江戸時代の肉筆浮世絵は疎いのでスルーして(というか、あごが出すぎているとか違うところに視線が行ってしまうので)、明治期以降の絵を中心に。やはり上村松園さんの魔力にやられてしまいます。


ほんで、出光美術館から地下鉄で神谷町駅まで行って、頑張って歩いてホテルオークラ。確かに暑いのですが、このあたりは緑地帯が多いせいか、少しだけ楽に歩けた気がします。
ホテルオークラでは、宴会場を利用しての平山郁夫展を見ます。平山郁夫さんの作品は沢山見ているつもりでしたが、今迄まとまって作品を見た事が無かったので勉強になります。それにしても、岩絵具の煌きを上手く操っていますなぁ。岩絵の具の輝きが、作品の陰影を引き立てているような気がします。

そして、ホテルオークラまで来たのですから大倉集古館にも立ち寄ってから神谷町駅に戻って、地下鉄で恵比寿まで出たあとに、バスで山種美術館。「近代絵画への視線」の再訪です。この暑い折に同じ展示に2回来た訳ですが、やっぱり琳派は素敵です。宗達さんや其一さんの前ではどうしてもニコニコニコニコ……。


と、だんだんと西に向かっていたのに、此処で一気に東に向かって豊洲のららぽーと。平木浮世絵美術館へ。

ここに来たのは化け猫の展覧会と聞いたからなんですが、化け猫よりも妖怪が中心だったのね。岡崎化け猫のクッションが置いてあったりもするのに、ちょっと残念です。でも、国芳の岡崎ダンシングキャットが展示されていたので,じっくり見ます。岡崎の化け猫について,話のあらすじがボードにまとまっていたので勉強になりました。ダンシングキャットは話の中でも出てくるのね。


で、最後に訪れたのが、計画では三菱や出光の後に行くつもりだった、銀座の松屋アールヌーボーの頃のポスター展。100年前のポスターなんて、良く残っているもんです。


ということで、巡った美術館は多いものの、暑いことしか覚えてないような感想になっていますが……。大丈夫か?、私。