今日は午後から毎度の展覧会巡りに出かけてきました。いや、早起きが出来たら奈良と神戸に行こうとも思っていたのですが、意識がはっきりしてきたのが10時では奈良に到着するのが15時になってしまいます……。
最初に訪れたのは根津美術館。「コレクションを未来へ」と題して所蔵品を寄贈した方ごとに分けて展示していました。今回の呼び物、円山応挙さんの藤花図屏風は展示室1に入ったところにありました。真夏に藤の花は季節違いですが、そんなこととは関係なしに写実的な藤が瑞々しくて、この作品は良いです。ふと、尾形光琳には藤を描くのは難しそうだな、などと余計なことも思ったりして。
また、展示室4の青銅器展示、暗い部屋の中央に3つの青銅器が放射状に置かれていて浮かび上がる様は美しかったです。根津美術館の展示ケースはガラスの透明度が非常に高いので、照明効果がストレートに出ますね。一寸先日まで行われていた東博の「誕生!中国文明」を胃思い出したりもします。
根津美術館の後は青山霊園を通り過ぎて歩いて国立新美術館へ。国立新美術館の入り口に繋がる道が判らなくて道に迷いましたが、15分くらいで到着しました。
その国立新美術館で見たのが「陰影礼賛」。西美、東近美、京近美、国立国際の各美術館の収蔵品で陰をテーマにしたものを集めましたという展覧会ですが、これが面白い。クールベさんと平山郁夫が同じ部屋とか、平山郁夫の隣がムンクとか、早々見ることの出来ない組み合わせで見ることが出来ます。一寸お得な感じです。後半は現代美術ですが、こちらもそんなに難解な作品はなく見ることが出来たのは助かりました。
陰影を礼賛した後は六本木トライアングルの一角、森美術館で「ネイチャーセンス」展。現代美術のインスタレーションを見に出かけるようになるとは私も変わったもんです。こちらの展覧会もインスタレーションの内容は見ていて判りやすいものでした。写真撮影可能だったので撮ってきました。もちろん、撮影およびブログ等への掲載の際の注意事項の紙も貰ってきたので、近いうちに写真を紹介したいと思います。
ほんで、森美術館に来たのでついでに展望台から恐竜展を覗き見して、こちらも写真を撮影と。盗撮ではありません(なんのこっちゃ)。以前にも書いたとおり、記念撮影用に東京タワーや富士山が見えるところに恐竜の骨などを置いてあるので、これは外からも見ることが出来ると。しかし、展望台の客を恐竜展に呼び込む販促も兼ねているようで、恐竜の骨が見えるところに、「恐竜展入り口はこちら」という看板があるのにはビックリでした。
それにしても、森美術館から展望台に来ると、奥多摩から新宿に行ったくらい人の多さも客層もうるささも変わるのは何なんでしょうね。入場券は共通だというのにねぇ。
という感じで、今日はすっかり六本木をうろうろするだけの美術館巡検になりました。でも、13000歩ほど歩いていて普段の巡検と余り変わらないのは何故なんでしょう??。