月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

東大寺大仏@東京国立博物館

今日は横浜でコンサートがあったのですが、そのコンサートが始まる前に東京国立博物館で開催されている「東大寺大仏」展に行ってきました。

その、「東大寺大仏」展という名前ですが、当然ながら大仏様が東京まで歩いてやって来ている訳はありませんし、さすがの日通もあれは運べません。タイトルに偽りありと言えばそうですが、本当に大仏が来ると思う人は居ないでしょうから、実害はないでしょう。


ところで、東大寺の展覧会は過去にも見たことがあったなと思って確認してみたら、2002年に奈良国立博物館でひらかれた「東大寺のすべて」という展覧会の図録がありました。この8年前の展覧会は250点近くが出展されて、見るのに息切れをした記憶があります。まぁ、奈良国立博物館は東新館で半分見終わったと思うと西新館が倍ぐらいの広さがあって息切れをする、ということが多いのではありますが。
今回の東博での展覧会は展示総数67点、ということで、展示物は絞り込んだ感じです。


まず、第1章は「東大寺のはじまり」。ここは東大寺の敷地で見つかった8世紀の瓦が多数有りました。どの瓦にも花のような波のような模様が描かれていて、丁寧な作りです。1200年以上前の瓦がこんなに沢山あるというのも凄いもんです。


続いて第2章が「大仏造立」。部屋への入口て西大門の勅額が出迎えてくれます。この勅額、ついこの前までは奈良国立博物館の本館に入ったところに鎮座してましたので見慣れているもの、のはずですが、額の一番上にいる仏様の耳飾りが空調の風に揺れているのを見つけて、何か素敵でした。
「誕生釈迦仏立像および灌仏盤」。花祭りの際に使う、生まれたばかりの釈迦が天上天下唯我独尊と中二病的に発言したときの姿を象ったものです。これも、奈良国立博物館本館でずっと展示されていたもの。何だけど、灌仏盤の模様までは見てませんでした。あんなに模様が描かれていたのか。

ちなみに、1回のラウンジで,花祭り体験会をやっていて、この誕生釈迦仏の模造品が鎮座しておりました。


そして、この部屋のメインが国宝「八角灯籠」。高さ4.6mもある灯籠だそうで、実に大きいです。しかも灯籠の8面についている浮き彫りが細かくて良い感じです。双眼鏡を持ってこなかったのを若干後悔。今度来るときは持ってきましょう。


第3章は「天平の至宝」ということで、11月2日から21日の間は、このコーナーが正倉院宝物コーナーに替わります。とりあえず今日のメインは不空羂索観音の光背(だけ)。確かに綺麗なのですが、というか仏様が居ない分、綺麗さが良く判るのですが、やはり光背は仏様とセットで見たいです。


第4章が「重源と公慶」。要するに鎌倉の再建と江戸の再建の話ですが、部屋が狭いのであっさりとした展示内容です。この展示の一番最後にあったのが「五劫思惟阿弥陀如来坐像」。別名、アフロ仏……。髪の毛がアフロヘアになってしまった仏様です。こういうインパクトがありすぎる展示物が一番最後にあると、それまでの感想が全部持って行かれてしまうので、非常に困ったもんです。


ということで、色々と新たな発見もありましたが、基本的に奈良国立博物館東大寺で見たことのあるものが大半の展示でしたので、その意味ではちょっと残念な展覧会かなと。まあ、奈良国立博物館に2月に1回行く人の感想ですので、差し引いて評価する執拗があるとは思いますけど……。


ところで、1回のラウンジには、今回の展覧会のタイトル、大仏様の右手だけが来ていました(模造ですが)。流石大仏、右手だけでも巨大です……。