月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

隅田川展@江戸東京博物館

両国国技館の裏手にある江戸東京博物館、名前の通り江戸や東京に関する展覧会をやると強みを発揮します。といってもそれだけだと収入にならないのか、時々アニメとか昆虫とかヨーロッパの王宮とか、それのどこが江戸なんだ、東京なんだと言いたくなる展覧会もやってしまうのが玉に瑕です。
ま、それはともかく、今回は江戸の中心、隅田川がテーマですから、期待して良さそうです。


とはいっても隅田川、浅草も吉原も、両国の花火大会も全部この川から行くことが出来るわけで、江戸時代の浮世絵には隅田川がこれでもかというほど登場する、つまり、今回展示されている作品は過去に見たことがあるんじゃないかというものが多かったです。というか、私がいろいろな展覧会を見過ぎなのかもしれません。

とりあえず、気に入った作品を何点か。

「上野花見・両国川遊図屏風」
花見の図ですので桜が描かれていますが、その桜が細かくてきれいです。でも、そんな花は見ずに人々は宴会モードなんですが……。
「文化四年八月富岡八幡宮祭礼永代橋崩壊の図」
1807年8月19日の出来事だそうですが、祭りの後で人大杉になったために橋が崩落した図ということで、凄惨な事故現場なのに浮世絵になるとコミカルに見えるのはなぜなんだ……
歌川広重「竹屋の渡し雪景・向島の桜」
左幅が桜、右服が雪と月なので雪月花。
川瀬巴水清洲橋
夜の清洲橋の光景ですが、夜のロンドンといっても通じそうな……。


やっぱり、見たことのある作品が多かったですが、纏めて見るとおもしろい川です、隅田川。一寸久しぶりに水上バスに乗ってみましょうかねぇ……。