月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

東北新幹線「はやぶさ」の誕生に寄せて

今日、JR東日本から東北新幹線はやぶさ」の運行開始日が3月5日になるとのニュースリリースが発表になりました。東北新幹線では初の時速300km(2012年度末以降は時速320km)での運転により東京から新青森までの所要時間を最短200分から190分に短縮しようというものです。

3月の時点では東京−新青森が2往復、東京ー仙台が1往復の運行です。2編成が投入されるようなのでフルに使えばもう少し運転できそう(というか、今回発表されたダイヤだと、青森で6時間休む列車と、青森で昼間にチェックインして宿泊する編成があるようにみえます)ですが、ダイヤの邪魔にならなさそうな時間帯だけの運転になっています。


今回のニュースリリーには、3月5日以降の時刻表が添付されていましたので、それを見ながら気になったところを2点ほど書いてみます。

ばらついたままの新青森での接続

12月4日の新青森開業ダイヤ改正の時刻を見たときに一番違和感があったのが、新青森での東北新幹線と函館行きの特急「白鳥」との接続が良くないパターンが散見されたとこでした。12月の時点では、「はやぶさ」運行開始の際に青函トンネルのダイヤ調整をしなくても良いように、接続のとれてないままのダイヤとしたのだろうと思っていたのです。ですが、今日発表された時刻表を見ると
最短は08分:(はやて27号)新青森1633着→新青森1641発(スーパー白鳥27号)
最大は19分:(はやて25号)新青森1519着→新青森1638発(スーパー白鳥25号)
という感じ。折角なんだからもうちょっと接続時間を10分程度に抑えて、少しでも早く到着できるようにすればいいのにと思いますが、新青森〜函館が130分程度はかかる状況では、積極的に接続を改善しても、乗り換える人は余りいないと判断しているんでしょうなぁ。なお、東京〜函館の最短は

東京0812→(はやぶさ1)→1122新青森1135→(スーパー白鳥15)→1344函館

で、5時間22分のようです。東京〜博多よりも所要時間が長いのでは、確かに乗る人は少ない気がします。これは東北新幹線新函館まで開通するのを待たないといけないみたいです。

仙台からの最終電車が、繰り下がらない

東京から仙台までの営業キロは、350km程で、東京から名古屋と大差ありません。ですが、名古屋から東京方面へは最終の「のぞみ」が22時10分に発車するのに対し、仙台から東京方面への最終の「はやて」は21時26分の発車です。距離が変わらないのに出発が45分ほど仙台からの方が早いのは、東京の到着時刻が「はやて」のほうが40分ほど早いからで(「のぞみ」は23時45分着、「はやて」は23時08分着)……。
この45分のせいで仙台に宿泊したことが過去に2度ほどあるので、最終列車が「はやぶさ」になって仙台での滞在時間が増えることを希望していたのですが……、「はやぶさ」になるのは最終の「はやて」よりも1時間30分ほど速い列車、なので仙台での滞在時間は全く増えません……。速達列車を投入する際は、目的地での滞在時間が延びることをアピールすることが多かったと思いますが、今回はその構図にはなっていません。
これは期待していたので、実現しなくて残念です。


という感じで、どうも「はやぶさ」が運行開始になるからといって、大きく変化するところは何もない、というか、何も変えていない感じに見えます。正直「はやぶさ」の営業開始は、デモンストレーション以上の意味を持ってないのかもしれませんね。