1月2日の事ですが、渋谷のBunkamuraに特別展「モネとジヴェルニーの画家たち」を見てきました。
正直ベースで書きますが、モネが見たくて行ったのですが、メインはジヴェルニーに滞在した、それもアメリカの画家ということで予想していたものとは違っていました。それでも楽しむことが出来ましたので、簡単に感想を書いてみたいと思います。
ジヴェルニーというのはフランスのセーヌ川沿い、パリよりは下流の村ですが、ここにモネが住んだことから印象派を志す画家が多数やってきたという所だそうです。というわけで、ジヴェルニーに滞在したことのある画家の作品を時代順に並べてみようというものです。以前にBunkamuraで開催された「フランダースの光」と同じようなコンセプトを、舞台を移してやってみているような感じになります。そういえば、「フランダースの光」も(ベルギーの)印象派ですし、どちらも児島虎次郎が滞在していますね。
というわけで、「ジヴェルニーの光」展、では無いですが、最初のほうの作品は揃って陽光の中の小川を描いている感じ。何とも好きです。ただ、そんなに広い場所ではないので、構図が一緒な作品もありまして……、ま、しょうがない。
それでは以下、気になった作品を羅列します。
- クロード・モネ「草原の夕暮れ、ジヴェルニー」
- 8月に三菱一号館美術館でも見た作品だと思いますが、草原に女性が二人腰掛けている風景が何とも詩的で好きです。
- ウィリアム・プレアー・ブルース「水流、ジヴェルニー」
- これは水の光を描きたかったのでしょうね。水音が聞こえてくる感じです。
- リーラ・キャポット・ペリー「小川にて、フランス、ジヴェルニー (ピンクの服の女性)」
- 逆光で描かれていて、女性の顔は暗いです。「フランダースの光」展でのエミール・クラウスも逆光が多かったですが、この時代の流行なんでしょうか?。でも、女性は素敵に見えるから素晴らしいです。
- セオドア・アール・バトラー「画家の子供たち、ジェイムズとリリー」
- うわ、この子たち、転がしたいかわいらしさ!
- フレデリック・カール・フリージキー「庭の婦人」
- 遠目から見ると、庭の中を女性が立っているのですが、近づいてみると点と線……。
- リチャード・ミラー「水のある庭」
- 女性が庭の噴水のほとりに座っています。何か物思いをするような姿に引きつけられます。
そうそう、モネの作品は2箇所にまとめて14作品展示されていました。日本にあるものがほとんどだっただったのが意外。本当に日本人はモネが好きなんですねぇ……。