月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

1月の関西ツアー(初日)

いや別に月1回は関西に行くと決めているわけではありませんが、気づくと月に1回のペースで関西方面に展覧会を見に行っているようです。ということで、1月度の関西ツアーは今日と明日に開催することになりました。

今回、このタイミングで関西方面に行くとこになったのは、大丸神戸店での「ウッドワン美術館所蔵 近代日本絵画のあゆみ」が1月12日から24日の間にしか開かれないこと。ウッドワン美術館は広島県廿日市市、といっても宮島の方ではなくて山の中にある美術館で、相当の覚悟がないと行くことが出来ないところ。東京では内とはいえ、大都市まで出てきたタイミングで見ないと、いつ見ることが出来るか判りません。この展覧会を見るために、今週関西に行くことにしたわけです。


ところが今日は住んでいるアパートの消防点検があったので、家を出たのは11時30分過ぎ。なので数日前に書いた当初計画通りには行かず、神戸に直行することにします。途中、関ヶ原の雪が心配でしたが大したことはなくて、15時20分過ぎに新神戸に到着しました。
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神戸ではまず最初に神戸市博物館に向かいます。到着したのは16時少し前、閉館は17時なので1時間しかありません。ま、今回は所蔵品展なので何とかなると思ったのですが……。

その神戸市博物館で開催されていたのは「ワイドビューの画家 貞秀」という展覧会。幕末に横浜の様子を鳥瞰図で描いた浮世絵を作っていた方のようです。そんなわけで横浜が開港した当初の、町並みや外国船を描いた作品が沢山。何で神戸まで来て、『横浜で、ブラタモリ!』って感じの展示を見ることになるのかという疑問はありましたけど、地図好き、地形好きには外せない内容でした。しかもその上で、正確に描写された蒸気船や、当時の異人さんの衣装がきれいだったりと見所多数。一点一点見入ってしまいます。とても1時間では足りないボリュームです(汗)。そんなわけで、駆け足で見て、見切れなかった部分は図録を買ってきたので後で補完したいと思います。

ところで当時の異人の女性は、およーふくがボリューム感のある、フリルの多いものが中心だったようで、見ていて楽しいです。なお手元のメモに、「およーふく、かわいい」とか書いてあるのは秘密ですよ。


貞秀の次は神戸市博物館を17時少し前に出て、徒歩5分で大丸神戸店に向かいます。いよいよ本題のウッドワンコレクション展です。ウッドワン美術館なんて遠いところに行くことは無いと思うので、纏めてみることが出来ることが重要、というくらいの気持ちで行ったのですが、いや、良いもの見せてもらいましたわ。

展示されているのは明治以降の日本人画家の作品ですが、出てくる名前がいちいちすごい。岸田劉生黒田清輝小磯良平藤田嗣治竹内栖鳳、上村松園、奥村土牛ときてますから。そんな中でも岸田劉生の麗子ちゃんが、東博や大原のよりも可愛くって良かったです(可愛いは正義)。ほかにも藤田さん、松園さん、土牛さんあたりに癒されておりました。


さて、大丸神戸を見終わった後。ふと、京都駅の美術館「えき」で古伊万里を見ようかとも思いましたが、それには時間がないようなので断念。代わりに梅田に出て、先月開業したMARUZEN & ジュンク堂梅田店を冷やかして……冷やかすつもりが3冊ほど買ってしまったのはご愛敬……、それから奈良に向かってJR奈良駅横のホテルに宿泊と。我ながら、良く動きます。奈良まで来たのは、折角なので朝早くの時間に東大寺を散策してみようと思ったからですが……明日の朝は氷点下らしいんですよね……。どうする、私?。