月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

運慶@神奈川県立金沢文庫

金沢文庫で開催されている、運慶の展覧会を見てきました。
運慶というと鎌倉時代の仏師で、イメージとしては東大寺とか興福寺とか、関西のお寺を中心に活躍した印象の方。ですが東国でも幾つか仏像を作っていてそれらを中心に運慶の仏像を展示してみようというのが今回の企画のようです。

それにしても、運慶というビックネームの展覧会だけあって、会場はかなり混んでいました。それでも入場制限や待ち行列はありませんでしたので、1日当たりの入場者数は1000人までは行ってないと思います。東京の中心部でやっていたら、きっと連日大混雑になっていたと思いますが。


さて展示室では、最初にL字型に並んだ3体の仏像が出迎えてくれます。それぞれ

と、要するに大日如来様の大集合。めったにないことなので、大日如来様を見比べてみます。同じ作者の同じ仏様と思ってみるせいか、確かに顔の輪郭とか表情がよく似ている気がします。


3体の大日如来様の横には、彩色が鮮やかな帝釈天様(愛知・滝山寺)。これが中々可愛いです。麻の文様の服とか丁寧に描かれていて、これが700年ほど前に作ったもんだということを忘れそうになります。


展示の後半は、東大寺の金剛力士像の中に入っていたものが展示されていましたが、やはり仏像を見る方が楽しいので、あまりちゃんと見ていません。


という感じで、小さな展示室ですが沢山の仏像を堪能しました。鎌倉時代の仏様は余り得意ではなかったのですが、少しだけ、見どころがわかった気がしました。会場サイズと展示内容が適正で、ポイントを絞って見ることができたのが良かったのかもしれません。