月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

宝石サンゴ展はお奨めです

※えっと、「意見には個人差があります」(お奨めに対する前置き)


今日は,ノロウィルスさんにお付き合いして3日間ほとんど動かさなかった体のリハビリをしようということで、そんなに混雑していないであろう&そんなに頭を使わなくても良いであろう展覧会を巡ることに。そんなわけでやって来たのが国立科学博物館。此処ならば、混雑はともかく、頭を使う心配はありません。

その国立科学博物館、このかき入れ時の大型連休には珍しく、特別展は開かれておらず、特別展の会場では「宝石サンゴ展」というのが開かれていました。で、この宝石サンゴ展が半端ない。素直に特別展料金取れって感じの展覧会でした。


(以下、展示に合わせて、動物のサンゴは「サンゴ」、装飾具のサンゴは「珊瑚」と書き分けます)
宝石サンゴというのは、要するに装飾具として使われる珊瑚のことで、先ずはサンゴそのものの分類から始まって、サンゴの生態、サンゴの研究の歴史と自然科学的な話題が続いたあとに、サンゴの漁、世界各地での珊瑚装飾具の用い方と続いた後、日本での珊瑚の利用のコーナーが圧巻。正倉院宝物(パネル展示ですが)から始まって、珊瑚を使った江戸時代のかんざしや櫛が大量に有ったり、珊瑚が関わるお祭り(江戸時代の山王祭で珊瑚が練り歩く様子など)が紹介されたりと盛りだくさん。このコーナーだけでも、隣の東博が好きな方は特に、見ることをお奨めします。


で、その後に、宝石としての珊瑚を使った作品が展示されていて。やっぱりジュエリーはええな〜と思っていると、珊瑚で作った(興福寺の)阿修羅様までありまして……、何処までも人文系趣味の人が楽しめるように出来ております。


これでねぇ、科学博物館の入館料だけで入れるとは何ともお得です。科博には1000円で1年間、何度でも、しかも白金や筑波の植物園にも入ることが出来るリピーターズパスなんてものもありますので、入館料なんていくらでも安くできてしまうわけで……。


とりあえず通常の入館料のみですので、私はもう一回くらい、見に行ってみようかなと思います。