5月27日に国土交通省はJR東海に、中央新幹線を超伝導リニアを用いて建設するよう指示を出しました。指示と言っても正確には、やりたいやりたいというJR東海に、そんなにやりたかったら作っていいよと言ったという感じですが、とにかくこれで、東京〜大阪間1時間に向けて進むことになったわけです。
ところで、JR東海の計画では東京〜名古屋間は2027年の開業を目指しますが、名古屋〜大阪間は2045年の開業と34年も先の話。まさか宮脇俊三さんの「時刻表2万キロ」の最後にある「それに、もう私は若くはない。開通させる気が本当にあるのなら、早くしてくれないと困るのである。」を体感できるようになる時代が来るとは想像すらしてませんでしたが、34年後は70歳を過ぎていることを考えると、この言葉が現実味を帯びてきます。
そんなわけで、東京〜名古屋間しか開業していない状態が18年も続くことになるのですが、果たして大阪まで開通していない状態で、大阪までの移動は問題ないのか、従来の新幹線で充分ではないのか、気になるところです。ということで、妄想で試算してみました。
品川→新大阪の始発
現在 | 2027年 | 2045年 |
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品川0600→(のぞみ)→0819新大阪 (139分) |
品川0600→(リニア)→0640名古屋 名古屋0700→(のぞみ)→0749新大阪 (109分 △30分) |
品川0600→(リニア)0707新大阪 (67分 △72分) |
新大阪→品川の終電
現在 | 2027年 | 2045年 |
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新大阪2120→(のぞみ)→2338品川 (138分) |
新大阪2150→(のぞみ)→2240名古屋 名古屋2300→(リニア)→2340品川 (110分 △28分) |
新大阪2230→(リニア)→2337品川 (67分 △71分) |
とりあえず、名古屋開業の時点でも30分程度は大阪までの時間が短くなるようです。往復で1時間の時間捻出と。
名古屋までの開業でも、しょっちゅう関西まで行っている私には恩恵がありそうです。やはり、早く開業して欲しいです。