ブリヂストン美術館で9月4日まで行われている青木繁展に今日行ってきました。
この展覧会、東京に来る前は久留米と京都を巡回してきてたのですが、京都で開催している期間に会場の京近美の目の前(京都市美術館)まで行ったのに見なかったという曰く付きの……要するに興味が無かったわけです(汗)。
それが何で行く気になったかといえば、ゴーマンとか色々ネタを聞くうちに、気になってきたというところです。
さて、会場の方は青木繁の作品を初期から順に並べている構成です。といっても28で病没しているので、
- 初期
- 1904年(海の幸など、布良の海を中心とした時期)
- 1907年まで(神話を題材にした時期)
- それ以降(九州に戻ってからの時期)
と、細切れに分かれていました。
2番目の海の時期は、一番有名なのは海の幸ですが、それよりも布良の海の波を描いた連作が印象的な。あの連作の描き方は、モネが睡蓮の池を延々と描いたのにも通じるような気がします。
3番目の神話の中では、旧約聖書の連作が面白い感じ。いや、旧約聖書もちゃんと読んでおかないとですね。
それから、重要文化財の「わだつみのいろこの宮」。日本神話を描いた絵画はバタ臭いと思うことが多いですが、これは素敵です。ちょっと大きすぎるのか、正面から見ると上の方の顔が光っちゃって見にくかったのが残念です。
最後の九州の時期は、筆の勢いが落ちているような。やはり家庭のことなどがあって、絵に専念できてない影響が出ているのかもしれません。そんななかで、「二人の少女」という絵に描かれた女の子が可愛くて……。青木繁で可愛いという概念があると思ってませんでした。というか、小さい女の子に反応しすぎなんじゃないか、私……
と、なんだかんだいって発見があったわけで。やはり展覧会を興味がないといって回避してはいけませんね……