月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

本日の京都巡検

明日の24日に大阪でコンサートがあるので、今日は2週間ぶりに京都にやってきました。ということで、今日見た京都での展覧会の感想をごく簡単に。毎度の通り、Twitterに書いたものを再構成して記載しておきます。

といっても、出がけにクレジットカードが行方不明だったり(いや、無事に発見されましたけど)などで京都に着いたのが15時、ということで、たいした数は見られなかったのよね……。

京都国立近代美術館「夢二とともに」

最初に来たのは京都国立近代美術館の「夢二とともに」。流石竹下夢二で、展示ケースのところに行列ができる混雑でした。
この展覧会、川西英のコレクションを数年かけて全て買い取ったのを記念して開かれるもので、タイトルからは竹下夢二の展覧会のようですが、夢二は半分強というところ。残りは川西英コレクションの、夢二以外のものが並んでました。夢二以外の作品のところには長谷川潔などもあって多彩でしたけどお客さんは少なめでした。やはり皆さん、夢二目当てなのね。

夢二の作品では、セノオ楽譜の表紙がずらっと並んでいるコーナーが典型的美人画でないものも含まれていて面白いです。こんな絵も書くのかという発見です。
美人画では、和装より洋装の女の子のほうが好きなので、そっちに目が行くのですが、「春娘図」という作品が、草原にワンピで三つ編みの女の子が正面を向いて座っているという構図で……、一言で言って萌えておりました……。なんかその作品ばかり見ていたような気が……。なんか、ザ・リリカルという感じで。 萌えた勢いで春娘図の絵葉書も買ってきたのですが、元の絵が縦長なのもあって少女が小さくて、これは失敗でした……。

京都市美術館「京都にさぐる美術の『こころ』」

京近美の次は、京都市美術館のコレクション展。なんか複雑なタイトルを付けていますが、要するに所蔵する近代日本絵画の展覧会です。
今回展示されているのは京都での様々な展覧会で見たことのある作品も多く、お久しぶりという感じ。竹内栖鳳上村松園、菊池契月、小野竹喬さんあたりは、何度見ても飽きません。

竹喬の「夕雲」は単純に赤と灰色だけのように見えるけど、夕焼けの赤色に深いものを感じたり。上村松園の描く女性は肌の感じが実物の肌のようで素敵だと思ったり。
一番良かったのは、菊池契月の「少女」に再会したこと。もう、この絵は素敵ですわ。なんと言っても女の子の目、がねぇ。あの引き込まれるような目は何なんでしょう……。

ただそれよりも閉館20分前になると、おちおち見てられない空間になるのが問題で……。閉館アナウンスの音量に負けて、出てしまいましたわ…。松園さん、契月さんと、もう少し一緒にいたかったんですが。

細見美術館「華麗なる京蒔絵」

京近美、京都市美と萌えの文脈できましたが、最後は毛色を変えて細見美術館で京蒔絵。三井記念美術館で開催した同名の展覧会の巡回展?です。この近代になっても美しい蒔絵が作られているのも凄いことだと改めて思ったり。あと作品の衣桁に実際に着物を掛けてあったり、展示も工夫していました。