さて、昨日に引き続き、コンサートまでの時間は展覧会巡りをしていたわけで。
ということで、巡った展覧会の感想を簡単に纏めておきます。
京都大学総合博物館「ジョルジョ・ヴァザーリのウフィツィ:建築とその表現」
泊まっていた四条烏丸のホテルからバスで20分。百万遍で降りて京都大学総合博物館へやって参りました。ウフィツィの建築に関する展覧会です。
といっても、この博物の企画展の常で研究発表のようにボードでの解説が中心なんですが。でもウフィツィ美術館の強度計算から見る建物の変遷とか、他では見ないので面白いです。
展示はボード中心で堅いのですが、解説シートは絵入りで判りやすいものでした。レイアウトも良いし。難しい展示ボードを見る前の事前学習に最適です。
なのでちゃんと入り口のところに判るように積んで置いたほうが良いのでは無いかと……。置いてあったのが展示スペースの一番奥というのは一寸もったいないです。
承天閣美術館「館蔵の屏風絵」
再び百万遍のバス停に戻って、今出川通りを5分ほど。同志社前で降りて承天閣美術館にやって参りました。ここでやっているのは所蔵する屏風の展覧会。所蔵品だけで特別展としてどこに出しても恥ずかしくない品揃えに圧倒です。長澤芦雪の吹っ飛んだ獅子の屏風とか、長谷川等伯のお猿さんとか、若冲の鶏とかお久しぶりな作品も多かったです。俵屋宗達の蔦の細道屏風は多分初見ですが、金と緑だけなのに奥深いですね、これ。
神戸市立博物館「日本絵画のひみつ」
京都からJRの新快速で一気に神戸に移動しまして、次に来たのは神戸市立博物館の「日本絵画のひみつ」展。これって特別展だったのね。南蛮屏風から始まってヨーロッパの絵画をどっやって日本画に取り込んでいったか説明する展覧会だったようです。って、タイトルの「日本絵画のひみつ」と内容が合わないような気がしますが……。
最初に泰西王侯騎馬図屏風が両方ともあって驚きますが、これは複製。本物は4月に展示だそうです。
とりあえず、佐竹の殿様が洋画好きの面白い人だということは良く判りました。その青はあり得ないだろと思う花の絵とか、鮮やかなインコとか。 あと、1800年ごろの人脈って繋がってますね。石川大浪から辿ると江戸の酒井抱一に繋がったり。江戸時代の人間は面白いですわ。
神戸ファッション美術館「美女たちのよそおい」
ある意味、今回の関西展覧会巡りの一番の目当て、神戸ファンション美術館でございます。いや、綺麗なおよーふくはテンション上がります。着ている本人はコルセットでそれどころでは無いかもしれませんが、ふわふわひらひらは正義でございます。
それはともかく、今回解説シートがA2と超巨大で驚きました。というか、大きすぎて見づらいのですが
大阪市立東洋陶磁美術館「華の碧緑−明代龍泉窯青磁」
今日の最後は東洋陶磁美術館。ここに来たのは始めてでした。なんか中之島でイベントがある関係で19時まで開館になってましたが、コンサートが17時半からだったので、25分ほどしか見てません。とりあえず、新収蔵品のルーシー・リーの青い網目の器が素敵でした。また油滴天目はいつ見ても良いなと。
それから、特集展示として1室を使っていた鼻煙壺がカラフルで楽しかったです。根付とかもそうだけど、小さな瀬戸物は色や造形が色々あって、見てて飽きませんね(って、特別展の感想がない……)
で、この後コンサートに行ったわけですが、コンサートの感想はまた別の機会に……。