月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

花の美術@大和文華館

4日の日曜ですが、日帰りで関西に行ってたんです。目的は東大阪でやっていた福田平八郎でしたが、それを見終わったあとに奈良に向かう途中で、思いつきで学園前駅で降りて、大和文華館に行ってみたのです。いえね、その日は雨でしたし、足が少し痛いかな状態だったので悩んでいたのですが……。


大和文華館の入口から建物までの間のアプローチは、ちょうど梅が見頃でした。今年は全般的に花の開花が遅いですが、やっと梅の季節になったようです。1月遅い感じでしょうか?

とりあえず、梅はこんな感じ。

さらに、

蝋梅に、冬の菖蒲ですよ。冬に咲くのもあるのね、菖蒲。


と、すっかり久しぶりの花に楽しんでますが、ここは美術館だったのでした。今やっている展覧会は「花の美術」。大和文華館の所蔵品の中から、梅や桜に関係のあるものを集めてみました、という展示でした。

とりあえず、気になった作品をいくつか書きだしてみます

山本梅逸「四君子図」
君子というのに人物が出てこない面白い作品。梅、蘭、竹、菊で四君子だそうです。この方はいつも、墨ですごく細かく描くなと。
長沢芦雪「白梅図屏風」
いやすっかり曲線美。右のほうにある幹も、上の方にある枝も、どちらも弓なり。勢いに任せて描いたような曲線が楽しいです。絵心もないのに思わずメモ帳に形状を描いてみたりして。とてもお見せできるものではありませんが……。
目覚物語絵巻
平安時代後期に描かれた国宝の絵巻。ちょうど展示されていたところには金で描かれた桜がくっきりと残ってました。型押しみたいな方法で描いた感じに見えましたが、どうなんだろ?
俵屋宗達「桜図」
桜図、というタイトルですが、葉っぱのほうが垂らし込みの効果もあって勢いがあるように見えます。ま、桜の場合は葉っぱも重要です。塩漬けにして桜餅で食べると美味しいですし。
松村景文「花鳥図」
江戸後期らしく、鈴木其一さんに通じる淡白な画面が特徴でしょうか。描かれている鳥さんがリアルで、力が入っているのが特徴的でした。


うーん、やはり自然の花に関心が行って、ちゃんと作品を覚えてないですね……。