月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

関西駆け足展覧会巡検

明日は名古屋でコンサート。ということで、それと抱き合わせで今日は、関西地区の展覧会を見て回ろうということにしました。関西に来るのは約1ヶ月ぶりですので、私にしては珍しく間が空いた方です。

まずは東京駅を8時20分に発車する新幹線で新大阪へ。発車する直前に山梨県道志村を震源とする地震があったので緊張しましたが、その影響は特になく、新大阪に到着しました。
新大阪からは地下鉄と阪神電車を乗り継いで阪神の香櫨園駅へ。西宮市大谷記念美術館に向かいます。


西宮市大谷記念美術館では収蔵する近代日本画、洋画の展覧会でした。始めてきたこともあって、凄く期待していたわけではないのですが、橋本関雪伊東深水菱田春草、福田平八郎、菊池契月と出るわ出るわ。60点ほどの展示の間、ずっと鼻息が荒かったです(怪しい人です、それ)。


すっかり気を良くして、阪急夙川駅まで1km以上を歩いた後は、阪急神戸線宝塚線を乗り継いで池田駅へ。逸翁美術館の「呉春」展へ。

呉春といえば四条派の祖で丸山応挙の弟子、というだけあって写実絵画に気に入ったものがありました。あと今回メインで展示されている白梅図屏風は、薄墨をバックにした夜の梅で、何となく香りも強く感じられるようでした。いや、絵ですから勿論香りはしないのですが……。


池田駅に戻って軽く食事の後、今度は阪急宝塚線と京都線を乗り継いで烏丸駅へ。なんか最近、十三から烏丸の間を阪急電車で一気に走り抜ける機会が多いように思えます。高槻あたりに美術館があれば途中で降りることもあるのでしょうが、毎回通過です。あ、大山崎山荘に寄ればいいのか。
それは兎も角、烏丸駅からは今度は地下鉄を乗り継いで東山駅へ。そこから疎水を見ながら京都市美術館に向かいました。


京都市美術館は近現代の工芸品の収蔵品展。今回は工芸品の模様のつける方法などにこだわっての展示でした。余り得意でない工芸作品ですが、ぼーっと見ていると、いきなり竹内栖鳳とか出てくるので要注意です。
一番最後のところに特別展示として、沼田一雅の作品が展示されていましたが、陶器でできたリスとか、素焼きの猫とか、可愛すぎて困ります……。


京都市美術館はもう少し居たい気もしましたが、閉館20分前になると閉館予告のアナウンスが連続して大音量で流される極悪仕様のため退散して、京都市営バス100系統(京都駅から清水や祇園を経由して銀閣寺に行く観光路線バス)で京都国立博物館に。


京都国立博物館は「中国近代絵画と日本」というタイトルの展覧会でした。清から中華民国の時代に描かれた中国絵画を見る機会はそうそう無いので、貴重な機会だと思います。また、テーマがそう設定されていることもあり、日本と中国がお互いに影響しあっている様子も見えてきます。

見ていて違和感があったのは屏風が全く出てこないことで、なるほど屏風は日本で発達したものなのねと妙に感心したりしてました。もしかして、中国絵画が水墨の延長が主流だったのも、屏風が無いから派手な色使いを求められなかったからじゃないかしら?(と、完全に個人的な意見ですが)


ということで今日の展覧会巡りはお終い。その後、京阪で大阪に出た後に大阪駅を少し見学した後、新幹線で岡山にやってきて岡山泊です。
明日のコンサートは名古屋なんですけど、ちょっと岡山を見てから名古屋に行こうかと。頼むから、新幹線は止まらないでください、ね。