今日は割合涼しい日でしたので駅から離れた美術館に行くこともできるだろうということで、東京国立近代美術館に行って来ました。
え?東京国立近代美術館って竹橋駅の目の前でしょ?といわれると思いますが、小岩から東西線に乗り換えるのがなかなか面倒でしてね、どうしても御茶ノ水や神田から歩いたり、または東京駅から皇居東御苑を通り抜けたり、という道を選んでしまうわけです。
今日やっていた展覧会は「プレイバック・アーティスト・トーク」というタイトルで、過去に東京国立近代美術館に所蔵した作品の前で画家自身に作品を語ってもらうアーティスト・トークというのを開催していますが、その振り返りをしてみよう、というものです。
まぁ作品について語ることが出来る程度にはご存命な方の作品となりますので、展示作品は現代絵画ばかり。ご丁寧に抽象絵画の割合がとても高いです。
普通でしたら、こういう抽象絵画の展覧会は、すーっと通り抜けておしまいなんですが、今回は入り口でもらった文庫本サイズの冊子のおかげで、通りぬけずに済みました。この冊子、各作家のトークのダイジェストが4ページずつ載っているというものでして、4ページだと会場で作品の前で読むのに調度良いですね。読みながら見ていったら引っかかるところも出てくるわけで、そうなると作品も改めて見直すと。上手いやり方だと思いました。結果、私としては異例の45分も現代作家の抽象画を楽しんでいたわけで……。
ちなみに「アーティスト・トーク」の映像もダイジェストが流されていたのですが、ダイジェストでも15分あって、かつ、1つのブースで3人の画家を順番に(45分おきに)放映だったので、なかなか全部は見られない感じでした。youtubeに上がっているのは……22秒バージョンって、をぃ。
気に入ったのは、秋岡美帆さんの作品かしら。わざと被写体が風などで揺れている状態を切り取った写真をベースにした作品が、最近個人的に流行りな疾走感を思い出させて。ちょっとこの方の作品を、もう少し色々見てみたくなりましたです。