月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

ブルートレイン廃止報道に思う

 2015年度末の北海道新幹線開業を控え、JR東日本と北海道、西日本の3社がブルートレインをはじめ、客車を使った寝台特急を廃止する方向で調整していることが分かった。

ブルートレイン:廃止へ…JR3社、北海道新幹線開業で- 毎日jp(毎日新聞)

北海道新幹線の開業を契機に夜行列車が無くなるのではないかという話は、現在の夜行列車が「サンライズ出雲/瀬戸」を除いて全て東北、北海道方面に向かうものになっていることから、以前から良く話題になってました。正直、2009年に九州方面に行くブルートレインが無くなっているのもあって、残念と思うよりも、予想されたことが今起きたんだなぁと冷静に見てしまってます。


ブルートレインが廃止になる理由も色々あると思いますが、一番大きいのが機関車の運転手がいないことでしょう。いや、機関車の運転手自体はJR貨物に行けば幾らでもいますが、夜行列車となると手荒な運転ができないわけで。特に、発車と停車の際に振動を感じさせないように運転するのは熟練を要するといわれていました。
で、客車列車はJRになってからの25年間で激減してますので後継者なんて育成してない。そして25年も経てば電車の運転手に転向したり定年で辞めちゃったり管理職になって現場を離れたりと、要するに運転できる人がいなくなるわけです。

それから、車体がそろそろ寿命というのもあるかと。今使っている客車は国鉄時代に作ったもので40年以上経っているものも多いです。上野駅で「あけぼの」が止まっているのを見ると、車体の鉄板がサビで浮いているのも多くて、早く成仏させて上げたいという気持ちにもなるわけで。

もちろん、夜行高速バスによる価格破壊なんかも重要な要素。例えば東京~弘前は、高速バス第1号であるノクターン号では9900円ですが、4列シート、トイレ無しのパンダ号だと4500円ですからね……。


あと個人的には廃止の理由のひとつが、B個室寝台が少なくて、しかも個室は禁煙じゃないことがあるんじゃないかと……。2007年に乗った「北陸」のB個室寝台「ソロ」が、室内の匂いが辛かったんですよね……。


ちなみに私がブルートレインに乗った最後は、2008年11月15日に、秋田での谷山浩子さんのコンサートの帰りに乗った、「あけぼの」らしいです。
このとき乗ったのはB個室寝台の「ソロ」でして、中で日本酒を呑みながら帰るつもりが一口で寝てしまって、お酒の殆どがお持ち帰りになったという……。

ちなみにその時撮った写真がこちらですが……。
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なんであたしは客車を撮ってないのかね……。

ああもう、まともな写真を取れるように、もう一度乗らないただわっ