月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

楽茶碗と新春の「雪松図」@三井記念美術館

5日の日に、三井記念美術館に行ったという話は、5日の駄文で少し触れました。
その中で、展示室4の近世の絵画の部屋が良かったということを書きましたが、今日は、その展示室4にあった作品の感想を書き下してみたいと思います。


ということで、以下、作品ごとに簡単に。

聚楽第図屏風
最初にあったのは、安土桃山時代に描かれた聚落第図屏風。堀とかしっかりしていて完全に城ですね、これは。。金閣や上賀茂が遠くにかすんでいるのが見られて、なおさら城の大きさが強調されてます。
南蛮屏風
なんとなくサントリーで見たことががあるような、無いような。とても発色が良くて、特に海の青が深いのが印象的です。水鳥とか松が描かれているのが、この頃の狩野派などの屏風っぽい描き方で、南蛮との対比という意味で面白いです。
円山応挙「郭子儀祝賀図」
中国の名称を描いた図。郭子儀の左に描かれている女性が、美人はずが応挙さんが描くと普通の女性に見えます。。これが写生のなせる技でしょうかね(をぃ)
円山応挙「雪松図屏風」
今回最大の呼び物、雪松図屏風です。こっちを向いている方が雪の下なのね。枝のグラデーション
狩野養信「七福神図」
探幽が描いたものを写し取ったものだそうですが……七福神さんほんわかしすぎです。これはもう、踊りだしそうな。
狩野栄信「四季山水図」
山水で四季を表現しましたという掛け軸。山水画といっても、全体的にこの時代の中国の描き方に近いものを感じます。特に、岩のくねり方は中国のものという感じで、極端にクネクネしてます。雪舟のような筆の速さとは違う、妙な勢いを感じますね。


一部屋だけの展示なので、量的にはもうちょっと食べたい、じゃない、もうちょっと沢山見たいと感じますが、江戸時代の絵画はやはり見るのが楽しいですわ。