森アーツセンターギャラリーでの「ラファエル前派」展を見てきました。
この展覧会、イギリスのテート美術館にあるラファエル前派の作品の中から名品を……などと宣伝されていますが、個人的な興味は、オフィーリアにまた会える!ってことで……。ミレイの「オフィーリア」には、2008年にBunkamuraで開かれたミレイの展覧会で見てますが、この作品は本当に好きです。もう、死体だって萌えたって良いじゃないのさとばかりに、好きなんです。
ということで、若干取り乱し気味にいそいそと行ってきたわけですが、他の作品も含めて気に入ったものを上げてみたいと思います。
- 09アーサー・ヒューズ「4月の恋」
- メインの女性の青い服がとても綺麗です。そして、窓の奥に見える庭の花も目を引きます
- 14ウィリアム・モリス「麗しのイズー」
- ウィリアム・モリスが絵画でなく装飾に行った理由がよく分かるような……。ちょっと顔とか見るの辛いような(汗)。あと、やはり壁紙にこだわってますね。
- 16アーサー・ヒューズ「ロムニーを退けるオーロラ・リー(逢引き)」
- このおよーふくも、いい水色だわ。
- 11フィリップ・ハーモジニーズ・コールデ「破られた誓い」
- この絵で注目するところはブラウスの手首のところ。とても質感が出ていて良いです。
- 05ジョン・エヴァレット・ミレイ「マリアナ」
- たしか2008年のミレイ展でも見た作品です。こっそりとベルトの細かさに注目です。
- 06ジョン・エヴァレット・ミレイ「オフィーリア」
- オフィーリア来ました!!。もうね、画面の構成が全て美しいですよ、この作品。
- 20ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「見よ、我は主のはしためなり(受胎告知)」
- ロセッティきた。あなた誰なの?って目のマリア様が可愛いです。
- 35ジョージ・プライス・ボイス「木立の中でブナの側に立つ少女」
- 新宿御苑で撮影しましたという感じで。こんな感じの写真を撮ってみたいなぁと。
- 39ジョン・エヴァレット・ミレイ「ジェイムズ・ワイアット・ジュニア夫人と娘のセーラ」
- この絵は、わざと表情無くして描いたんでしょうかね。なんか、ルネサンス期かその少し前の肖像画のような
- 41ウィリアム・ホルマン・ハント「良心の目覚め」
- 男いらんやろ、これ(いや、そういう主題の絵ですから……)。スカートのレースが細かくて好きです。
- 47ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「ダンテが見たラケルとレアの幻影」
- 水彩画ですが水彩に見えないディテールの細やかさで。でも、水彩ならではの柔らかさもあって、女の子がかわいいです。
- 57ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「薔薇物語」
- なんかお洋服が、モリスの壁紙っぽいプリント柄だなと、そこに目が行ってしまいました。
- 66ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「モンナ・ヴァンナ」
- 衣装も髪も大ボリュームで。しかし、アゴアゴ団な女性にはそんなに惹かれないので……
- 68ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「プロセルピナ」
- オフィーリアと並んで、今回の展覧会でパンフレットに使われていた作品です。この女性は眼力が強くて、思わず目に引き込まれそうです。
- 71エドワード・バーン=ジョーンズ「夕暮れの静けさ」
- モナリザっぽい静けさだなと。バーン=ジョーンズでも、暑苦しい物語絵以外のものを書くことがあるのだなぁと(をぃ)。
あれ?気がつくとロセッティが多いですね。
それとあと、およーふくの柄とかそういう、装飾的なところばかりに目が行っているような……。元となる物語が判らないとそういう細部に目が行ってしまうのは、伊勢物語に取材した大和絵などといっしょですなぁ……