1月に前期展示を見た木島櫻谷展ですが、11日の祝日に後期展示も見ましたので、簡単に感想にふれておきます。
前期の時も書いてますが、展示は第1展示室の方は様々な美術館からお借りした代表作を、第2展示室は泉屋博古館が所蔵する屏風を集めていまして。
で、第2展示室の屏風は配列が変わった気もしますが展示替えなしでしたので、展示替えは第1展示室のみでした。
では、そんな第1展示室から数点紹介。
- 万壑烟霧
- 「ばんかくえんむ」と読むそうな。山の中から霧の湧く感じと、谷あいにひっそりと建つ家の感じが、たしかにこんな感じだなぁと思うわけで。実際にある風景ではないと思うのですが実際にあるような、そんな感じがします。
- 寒月
- 今回のパンフレットでも使われている、雪の林の中を狐が歩いている絵です。ちょっと狐さんが上目遣いです。雪の絵なのに寒さを感じないのは、ちょっと評価に悩みます。
- 月下遊狸
- 狸かわええ。背中の丸さが、もうね。
- 角とぐ鹿
- 鹿さんが木に角を擦りつけて角のお手入れ中という絵。ポーズがリアルで、円山応挙や竹内栖鳳に連なる京都画壇の眼を感じます。
- 菜園に猫
- うーん、猫がちょっと犬っぽい……
- 孔雀
- 若干おすまし気味の孔雀さんです。青の顔料が岩絵具できらめいているのを見ると、新しい時代の日本画につながるものを感じます。
と、気がつけば動物が可愛いという点しか見てないな、これ……。