月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

曾我蕭白鳥獣画の探求@香雪美術館

4日の土曜日ですが、京都での谷山浩子さんのコンサートの前に、神戸の香雪美術館で曾我蕭白の展覧会を見てきたのでした。
f:id:Lunacat:20141004115934j:plain:w240


蕭白というと2012年の蕭白ショックを思い出しますが*1、あのパンチの利いた絵は中毒性がありますね。時々見に行きたくなります。


というわけで神戸まで見に来たわけですが、とりあえず手元のメモを元に見た作品の感想を10点ほど……
(画像は三重県立美術館からお借りしてます、こそこそ。)

31.人物山水花鳥図押絵貼屏風(石水博物館蔵)
初期作、線が一定。
岩に前足をかけて立っている虎が可愛い
30.松に孔雀図襖(三重県立美術館蔵)
松の粗さに対して、淡い墨で描かれた孔雀の凛とした感じが目を引きます。
06.梟像(香雪美術館蔵)
これは蕭白の作品ではなく、自在っぽい感じの置物ですが、何と言ってもフクロウさんの目が可愛い。更には首がちょっと傾いていてかわいいのですよ。
お持ち帰りできなかったのが返す返すも残念です(?)。
26.鷹図(香雪美術館蔵)
よく見かける彩色の鷹は、ここの持ち物だったようです。
曽我直庵などの描いた鷹の絵も並べてあるので比較すると羽の広げ方とか、カッコよさは蕭白独自かなぁと。
あと、鷹以外の部分でも、下草の花とか止まっている木のうろとかも丁寧ですわ。
08.鳥獣人物図押絵貼屏風(三重県西蓮寺蔵)
全ては勢いって感じで描いてますな、これ……
12.達磨図(三重県安養寺蔵)
目を指で突いたという言い伝えのある絵。。確かに目のところにはちょっとしわが寄ってます。
言い伝えでは怖さのあまりに目を突いたことになっているはずですが、怖さよりも、困った顔に見えます。
22.塞翁飼馬・簫史吹簫図屏風(三重県立美術館蔵)
なんというか、署名のデカさに目が行ってしまいますね……
無理やり署名から目を離すと、鳳凰のひだひだな羽の感じが良いです。
29.狼貉図(三重県立美術館蔵)
襖の汚れ方が日常使いだったのを感じさせますね
35.中村勝造「本朝大成画家印譜」
絵師の落款を集めた本が展示されてましたが、芦雪と若冲が目立つちますわね。一方蕭白はそれほど目立たない感じです。
18.滝山水図(奈良県立美術館蔵)
蕭白の山水というと、晩年の定規で描いたようなのを思い出すのですが、これは余り直線的でない緩い感じの線です。


三重県美や三重県のお寺など、結構手広く借りていて見ごたえがありました。これ本当に巡回しないの?という感じで……。

それにしても、梟の置物(No.06)は可愛かったですわ……(何か感想がおかしい)

*1:と、その蕭白ショックの感想が駄文にないことに気づいて動揺を隠せない月猫さんである